木材を丸鋸で切断するときは通常下のようなジグを用いています。幅広の合板に幅の狭い合板を張り付け,幅狭い合板の端に丸鋸のベースを沿わせて下側の幅広い合板を切断したものです。この下に実際に切りたい木材を置き,丸鋸ベースを幅の狭い合板の端に沿わせて切断すると,切断場所は幅広い合板の端に一致します。木材の切りたい場所を幅広い合板の右端に合わせて切断すると,正確に狙ったところを切断することができるわけです。この固定には木ネジを用います。木ネジの位置はいくつかあり,木材の幅により留める場所を選びます。問題は,このジグの長さより長い木材の切断には使えないことです。
長い板を切断するときは,別の方法を用いています。合板の切断する位置に墨付けをするとともに,墨入れの場所から,丸鋸のベースの端から刃の端までの距離(私の丸ノコでは10.06 cm)だけ離れた位置にも印を付け,ガイド用の長い板の端をそこに合わせます。これで丸鋸ベースの端をそこに合わせてスライドさせれば目的の位置で木材を切断することができます。このとき,これらの木材をこの相対位置で固定する必要があります。今回,それに先に作製したマルチツール用水平固定台を用いました。この台にはホールドダウンクランプ用のレールを取り付けてあります。ホールドダウンクランプをレールにセットし,ガイド用板の上から2か所押さえつけました。これでガイドと被切断木材が固定されました。2つのマルチツール用水平固定台は位置を変えられるので,色々な長さの板にも対応することができます。