工房左側駐輪小屋の作製(25) 波板はめ込み溝作製ジグ | 技術日誌

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ここでは,電子工作,木工などの趣味での記録を書いています。
なお当初はKMK研究所のメインテーマであるSPSのノウハウを書いてきましたが,順次SPSノウハウのページに複製を作っていきます。

 波板をはめ込むため,1×2材の19 mm幅の側面に9 mm幅の溝を作ります。トリマで簡単に溝を彫れるよう,ジグを作りました。このジグは,以前に作った垂直固定台と組み合わせて使います。上面には以前から使っているのと同じトリマ用ジグを改めて作りました。薄板の側面から50 mmくらい空けて12 mm厚合板を両面テープで貼り付けました。次に,トリマベースを12 mm厚合板の端に沿わせて移動させることで,薄板の端面を削りました。これで薄板の端が,トリマのベースを12 mm厚の合板に沿わせて移動させたとき,トリマのビットで削れる位置が薄板の端に一致するようになります。その下に被加工材を置いてトリマを使えば,薄板の端の位置に溝を彫ることができます。被加工材は垂直固定台の側面に固定します。これでジグの薄板の端を削り位置になるようセットすれば,その位置に溝が彫れます。写真ではテスト用に,既に別のテストで加工した1×2材(材料節約のため)をセットしてあります。ここでは,被加工材をホールドダウンクランプで固定してありますが,トグルクランプで押さえるように変えたいと思います。それにより,被加工材が長くても,ジグの長さを彫った後,ワンタッチで被加工材をずらすことができます。順次ずらして彫ることにより,長い溝を作ることができます。


 ジグにはストッパーを付けました。写真上部に,薄板にはみ出して取りついている板です(写っていませんが,写真下部方向にも付けてあります)。トリマのベースがここに当たるとそれ以上はトリマが進みません。それにより,彫る最終位置をきちんと決めることができます。ベースの大きさがあるので,彫れる最終位置はストッパーの位置ではありません。テスト材を彫った後,彫られた最終位置に鉛筆で印しを付けました。


 「トリマのビットの出(で)の調整」の記事で書きましたが,ビットの出の長さは,(彫りたい深さ)+(薄板の厚さ)となります。厚さゲージでは薄板の厚さを測っている状態でゼロセットすれば,ビットの出の調整の際は,ゲージの表示が彫りたい深さになるようにすればよいので楽です。そこで薄板の厚さを測れるよう,ジグの側面に薄板の一部をはみ出させました。