トリマのビットの出(で)の調整 | 技術日誌

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ここでは,電子工作,木工などの趣味での記録を書いています。
なお当初はKMK研究所のメインテーマであるSPSのノウハウを書いてきましたが,順次SPSノウハウのページに複製を作っていきます。

 私はトリマを2台持っています。最初にボッシュのものを購入しました。トリマは木屑を大量に発生させます。木工用集塵機が必要になります。トリマに集塵機のホースを取り付けるアダプタがあることを知りましたが,ボッシュ用のものは見つかりませんでした。リョービのトリマには取り付けられるアダプタがありました。そこで2台目としてリョービのトリマを購入したのです。しかしそのアダプタではうまく木屑が吸えないため,アダプタは使っていません。別の位置から吸うようにしています。
 最近たまたまリョービのトリマを使うことが多く,リョウビ用にいくつかのジグを作りました。しかし,どうもビットの高さ調整が精密にできませんでした。ビットの出を合わせた後,クランプレバーを閉じて使います。クランプレバーを閉じることにより,ビットの出をロックさせるのです。ところが,クランプレバーを閉じる操作によりビットの出の量が変わってしまうのです。ロックされたとき,目的の出になるよう何度も何度もやり直す必要がありました。ビットの出の調整のメカを見ると,本体の周りに掘られた螺旋により行っていました。それがガタガタしているのでクランプレバーを閉じるときに傾いてずれてしまうのでした。


 下の写真はボッシュのトリマです。左奥の方にネジがあって,それにより上下させます。一回転での移動量は1 mm以下ですので精密に調整できます。ガタガタもありません。ちなみに,リョービの方は胴の周りのリング1回転で1 cm程移動します。


 下の写真はボッシュのトリマのビットの出を調整しているところです。10 mm(実際にはジグの厚さ5 mmを加えた値。ハイトゲージはジグの厚さの所でゼロにセットしてあるので,目的の10 mmに合わせればよい)にセット後クランプレバーを閉じました。セットした値が保たれていることがわかります。今後,ジグはボッシュのトリマ用のものにしたいと思います。たまたま師匠が来られたので,この話をすると,「リョービのものは素人用なので安物だ」とのことでした。ただ,素人がちょっと使ってみたい場合,手ごろな価格で入手できる道もあるのも必要な事なのでしょう。