ほとんどのA4プリンターは長さ方向が1 m程度の長い用紙にも印刷できます。木工の型紙として便利に使えます。ただこのような用紙がなかなか手に入りません。現在手に入るA4幅のロール紙は,ジェットプリンター用か感熱紙です。私はレーザープリンターを使いたいので両方とも使えません。前者はプリンターを傷めるし,後者は真っ黒になってしまいます(定着の加熱により)。そこでこれまでは,A3用紙の幅を切り縮めて使っていました。これは,裁断機を持っているので楽にできます。
ここでは,もっと長い用紙を楽に作る方法を考えました。模造紙から切り出せば1 m 9 cmまでの長さのものができます。そこで工夫して,楽に切り出すことができる器具を工夫しました。カッターマットの上に載せてあります。透明なので見にくいとは思います。A3の硬質カードケースの内部の幅をA4になるようにカットしました。長さ方向は約30 cmとしました(手前側は2枚の透明シートが紙の厚さを空け接合されています。30 cmはこの接合部分を除いた長さです)。幅方向の端には30 cmのステンレス定規を両面テープで貼り付けました。これがカッターのガイドとなります。シートの内側には6 cm四方の穴を2つ開けました。
内側に開けた穴は以下のように使います。穴の部分を人差し指や中指で押さえます。これにより,紙は移動しなくなります。次に親指でガイドを紙の方に押し付けます。これにより,ガイドの一番奥が紙にタッチします。これで紙の手前側の端からステンレス定規の向こう側までがA4幅になります。
下にカッターマットを敷き,ステンレス定規の向こう側をガイドにしてカッターで切断します。1回のカットで約30 cmほど切断できます。そして,ガイドを右に移動し,続きをカットします。これを繰り返すことで,紙の最後まで切断することができ,A4幅の長尺用紙が出来上がります。
この器具は模造紙の切断には限りませんが,模造紙からはA4幅,1 m 9 cmの長尺用紙が3枚取れました。残りはちょっと幅狭ですが,そのサイズを設定すれば幅は狭いが長い木材の型紙に使えます。切り出す方向を変えればA4幅78.8 cmの長尺用紙が5枚得られます。