糸巻き歪み・樽歪み・傾斜画像補正プログラムの逆のプログラム(5) 加減法の多重括弧対策 | 技術日誌

技術日誌

ここでは,電子工作,木工などの趣味での記録を書いています。
なお当初はKMK研究所のメインテーマであるSPSのノウハウを書いてきましたが,順次SPSノウハウのページに複製を作っていきます。

 連立方程式を解くとき加減法を用いると,予想通り括弧が次々とネスティング(括弧の中に括弧が入る)されて,超長い方程式になってしまうことがわかりました。下の図(一部)は,gを消去した後,fを消去する段階で括弧が1つネスティングしています。つまり{(…-…)-(…-…)}のようにです。
この後,eを消去するともう一段階ネスティングが増えます。更に,d, c, bと消去する度にネスティングが深くなっていきます。これでは大変なことになると思った時,カッコ内のものを記号に置き換えれば対策できると考え付きました。

 

 下の図は括弧内に入るはずの式を記号に置き換えて消去法を進めたものです(一部)。こうすれば消去後も括弧は出て来ないし,簡単な式のままでいます。置き換えた記号は最終的にも代入することはありません。プログラム中で変数として扱えばいいのです。