FM放送用簡易ダイポールアンテナの工夫 | 技術日誌

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ここでは,電子工作,木工などの趣味での記録を書いています。
なお当初はKMK研究所のメインテーマであるSPSのノウハウを書いてきましたが,順次SPSノウハウのページに複製を作っていきます。

 目覚ましにワイドFM放送を使っています。雨戸を閉めてあると電波状態が悪くなります。そこで軒下に簡易ダイポールアンテナを張りました。リード線2本をFM放送の周波数の1/4波長の長さに切り,それぞれを同軸ケーブルの心線と網線に接続し左右に広げ,ダイポールアンテナとしました。同軸ケーブルとリード線は直接接続する手もありますが,切れやすいです。そのため,テレビコンセントプラグを用いてみました。下の写真では黄色がリード線です。リード線をテレビコンセントプラグの300Ωフィーダー端子にネジ留めしました。


 テレビコンセントプラグのフィーダー端子は300Ωの設計になっています。内部にトランスが入っていて,それを75Ωに変換しています。フィーダー端子に接続するダイポールアンテナはリード線をループ型にする必要があります。ループ型にすると300Ωになりますので。内部のトランスで75Ωに変換して同軸ケーブルに送ることになります。リード線をただ開いただけなら75Ωですから,変換の必要がありません。変換すれば損失があります。このことを考えた結果,トランスを除去して,フィーダー端子と同軸コネクタを直結しました。