三枚組継ぎや相欠き継ぎで継ぐ木材同士を密着させる方法として,ダボ穴を少しずらして開けダボを叩き込む方法を書きました。この時,上の板の厚さが薄いとダボが斜めになりやすいです。そこでダボを垂直にガイドするジグを作りました。
ダボが斜めにならないように抑えるのにスチールの厚板を用いました。押さえる位置は木材の面から少し上がった位置が良いです。そのため,スチール厚板を11 mmtの合板に取り付けました。合板とスチール厚板をしっかりと固定するため,10本のネジで留めました。ダボを通す穴は黒く見える2つの穴です。主に右側の穴を使用します。
このジグは木材に差し込んだダボを穴に通しますが,ダボが斜めになりそうになった時,木材との間で滑らないようにするため,細かいサンドペーパーを両面テープで貼り付けました。
下は実際の使用の状態です。木材に差し込んだダボの飛び出している部分をジグの穴に通しダボが垂直になっている状態で,ジグをF型クランプで木材に留めます。この後,ダボを叩き込むと,木材の結合先の穴に入っていきます。その穴を少しずらしておいても,このジグにより垂直が保たれます。
そのようにしてあられ組の継ぎを行いました。ダボが双方の木材を引き寄せるように働き,しっかりと結合できました。写真の状態からやすり掛けをして仕上げればきれいになります。