木材のネジによる接合 | 技術日誌

技術日誌

ここでは,電子工作,木工などの趣味での記録を書いています。
なお当初はKMK研究所のメインテーマであるSPSのノウハウを書いてきましたが,順次SPSノウハウのページに複製を作っていきます。

 木材同士をネジで接合するときは,手前側の穴はネジ系より太くしておくと,しっかりと締まります。ネジ留めの際,手前側はネジ山に引っかからず,奥の木材にねじ込まれることにより,ネジの頭が手前の木材を奥の木材側に押し付けるからです。ここでは,4 mm×40 mmの鍋ネジで留める場合を紹介します。手前の板にはボール盤でφ5の穴を開けてあります。また,ネジの頭が表面上に飛び出さないよう,ザグリをとってあります。写真は後ろ側に,接合する木材を押し付けてある状態です。先ず,この穴からφ5のドリルを左回りで押し付けます。通常右回りで穴を彫っていきますので,左回りでは彫り進みません。後ろの木材には円錐型のへこみができます。


 次に,後ろの木材に下穴を開けます。ここではφ3のドリルで穴あけします。回転させながらドリル刃を当てていくと,前(さき)に付けた円錐型のへこみの真ん中に当たるようになります。更に,手前の木材のφ5の穴の真ん中になるようドリルの角度を調整することにより,下穴は垂直に入っていきます。


 そして,ネジを締めていくと,下穴に沿ってネジは垂直に入っていきます。これできれいなネジ留めが可能です。