エアーコンプレッサー収納庫基礎に用いるのに,師匠より40 mm厚の角材を頂きました。これを切断しているとき突然,丸鋸がはじかれました。まるで,木材の中に釘が入っているかのようでした。キックバックです。こういう時のため,丸鋸の後ろには体を置かないように心がけています。理由は,切り落とされる側の支えにありました。切り落とされる側に支えを置かないと,切断の最後に,切り落とされる側の重さにより,最後につながっている部分がその前後を伴って折れてしまうからです。しかし,支えは切り落とされる部分を持ち上げてはいけません。切り代がそれにより押し縮められ,丸鋸の刃を締め付けてしまうからです。そうすると回転により丸鋸がはじかれます。このことは知ってはいましたが,ついつい押し上げてしまっていたのです。この経験から,支えと切り落とされる側との間に隙間がわずかにある程度が好ましいことがわかりました。木材は曲がるので,わずかに下がっても割れ落ちるまではいかないはずです。
切断された材料を見ると切り口に多数のささくれがありました。締め付けている部分を丸鋸が持ち上げていたのです。その後,支えの高さには十分に気を付けて切断したところ,このようなささくれはできませんでした。貴重な経験をしました。