木工用集塵機の電動工具との連動化回路(11): 配置換えのための部品外し | 技術日誌

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ここでは,電子工作,木工などの趣味での記録を書いています。
なお当初はKMK研究所のメインテーマであるSPSのノウハウを書いてきましたが,順次SPSノウハウのページに複製を作っていきます。

 取り出し端子のスペースを作るためダイオード4個を取り外しました。基板へのダメージを考えるとやりたくない作業です。先にA~E側のダイオード2本を取り外しました。基板面のダイオードのとりついている位置にハンダ吸引器を当て,コテでハンダを溶かし,吸引器で吸い取りました。ハンダはかなり除去されたものの,銅箔とリード線の間にハンダが残り,リード線を引き抜くことはできませんでした。さらにハンダごてを当て,ダイオードを引き抜きました。穴にハンダが残っているので再度吸引器でハンダを吸い取りました。

 

 上のようにしたため,基板はかなりのダメージを受けました。一部銅箔が脱落してしまいました。位置を変えてダイオードを取り付け,端子も取り付けました。そのとき,ハンダを盛り上げて脱落部分を補いました。下の写真に示す通りきれいではありません。

 

 そこで,F~J側のダイオードの取り外し方を変更しました。最初にはハンダ吸引器を用いず,ピンセットやラジオペンチで部品面からダイオードを引きながらとりついている部分のハンダを溶かしました。ハンダが溶けることにより,リード線は簡単に引き抜けました。引き抜いた跡にはハンダが残っているので,コテを当て,吸引器でハンダを除去しました。その結果,ほとんど無傷の蛇の目パターンが残りました。その後,位置を変えたダイオードと,端子を取り付けました。それが下の写真です。こちらは取り外し前とほぼ同程度のできになりました。

 

 これで端子もとりつきました。動作テストをした後,ケースへの取り付けを考えたいと思います。

 

 今回学んだことは,部品を外すときは,最初にハンダ吸引器を用いず,ハンダを溶かしてリード線を引き抜き,その後に吸引器で残ったハンダを除去するのが良いと言うことです。