木工用集塵機の電動工具との連動化回路(5): ブレッドボードとBB型基板 | 技術日誌

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ここでは,電子工作,木工などの趣味での記録を書いています。
なお当初はKMK研究所のメインテーマであるSPSのノウハウを書いてきましたが,順次SPSノウハウのページに複製を作っていきます。

 前にテスト回路をブレッドボードに組んだことを述べました。ブレッドボードは部品とジャンパー線を差し込むだけでテスト回路を組むことができるので便利です。ブレッドボードの構造を説明します。下の写真はブレッドボード型基板ですが,配置はブレッドボードと同じなので,この写真で説明します。

上下に青い線と赤い線が引いてあります。青い線の下に部費穴が30個並んでいます。これらは中でつながっています。どこかの穴に電源のマイナスを接続すれば穴のどこも電源のマイナスにつながっていることになります(上下両方にありますが,それらは意図的に接続しない限り,別々になっています)。赤い線の上の30個の穴もつながっていて,どこかの穴に電源のプラスをつないで使います。電源用の穴の内側の1列から30列は,各A~E,F~Jがつながっています。一つの部品の複数の端子線(抵抗器は2本,トランジスタは3本)はそれぞれ別の列に挿します。同じ列に挿すと端子間がつながってしまいますので。部品間の接続は,つなぐ端子を同じ列に挿すか,ジャンパー線で接続します。1列は5個穴が開いているので,5個の部品間の接続が可能です。ジャンパー線で別の列とつなぐと,つなげる部品数を増やすこともできます。ICやリレーなど端子が2列のものは,中央の何もないところをまたいで取り付けます。A~EとF~Jは独立していますので,2列の同じ位置がショートすることはありません。

 

 下の写真の一番右が,連動化回路です。部品の端子が2列のICとリレーは中央に挿してあります。手持ちのブレッドボード型基板の裏表が左2つです。幸いのことに,基板の方の穴数は,組んだブレッドボードと同じでした。したがって,ブレッドボードの部品をそのまま移してハンダ付けできます。

 

 ところで,列間はA~EまたはF~Jの5個の穴が電気的につながっていて,その線が平行に並んでいることになります。平行に並んでいるとコンデンサになります。そのため,列間の静電容量が心配です。そこで測定してみました。その結果,約3 pFでした。HF位までは十分使えそうです。