木工用集塵機の電動工具との連動化回路(1): 回路プラン | 技術日誌

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ここでは,電子工作,木工などの趣味での記録を書いています。
なお当初はKMK研究所のメインテーマであるSPSのノウハウを書いてきましたが,順次SPSノウハウのページに複製を作っていきます。

 芝生の上で相欠き継ぎ加工にトリマを用いたところ,辺りが木くずで白くなってしまったことを前に述べました。これを防ぐために木工用集塵機を購入しました。知人の集塵機は,トリマの電流を検知して自動的に集塵機の電源がONになるものでした。買ったものはそのような機能が付いていませんでした。そこで,連動化回路を考えることにしました。

 前回の変流器の実験はこのためです。変流器の一次側は,自分で巻きますが1回巻きで十分だと思います。この場合,500 Wの負荷で変流器の二次側には約5 mA流れます。これを全波整流してトランジスタ(ほとんどのトランジスタが使えると思います)のベース電流にします。コレクタは抵抗器を介して5 V電源に接続します。これでTTLレベルになります。TTL-ICは現在では時代遅れかも知れませんが(現在はC-MOS),手持ちがたくさんあるので用います。75LS123はリトリガブル・タイマーICです。トリガから一定時間,ON状態を続けます。トリガが連続して来ている限り,ON状態は継続します。1/50秒以上にしておけば,全波整流されたトリガがトリマONの間来続けますので,出力はONのままです。74LS123の出力はトランジスタを介してリレーに接続します。74LS123の出力は最大16 mA(流れ込み)です。リレーは約80 mA必要です。ドライブには不足ですのでトランジスタを用います。トランジスタは手持ちの2SA1048を用いたいと思います。コレクタ電流の定格値は150 mAですので,足ります。なお,集塵機は1 kWありますので,80 mAでONするリレーでは容量不足です。このリレーで大きいリレーをドライブする予定です。