500 W機器の電流を変流器に通すと5 mAほどの出力があることを述べました。そこで,一次側の自分で巻いたコイルの巻き数を変えてやったらACリレーを駆動できるかも知れない,それができれば半導体回路は不要,と考え,実験してみました。一次側7回のとき,リレーがうなるものの,リレーの接点はONになりました。電流がちょっと不足です。そこで一次側の巻き数を減らしてみました。その結果,4.5回のとき,最大の電流9.5 mAが流れました。それより巻き数を減らすと電流が下がってきました。巻き数が多いときは,リレーを駆動できる電圧に達せず,少ないときは変流器本来の電流出力が下がるので電流のピークがあったものと思われます。残念ながら,安定してリレーを作動させることはできませんでした。もうちょっと感度の高いリレーならうまく行くかもしれませんが,手持ちにないので,今後半導体回路方式で行きたいと思います。さらに,リレーだけで行う場合は,使う機器のワット数が限定されてしまいますが,半導体回路方式では適応範囲をかなり広く取ることができます。