トリマとクロスバイスを組み合わせた道具の作製  | 技術日誌

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ここでは,電子工作,木工などの趣味での記録を書いています。
なお当初はKMK研究所のメインテーマであるSPSのノウハウを書いてきましたが,順次SPSノウハウのページに複製を作っていきます。

 トリマとクロスバイスを組み合わせれば,直線状に溝を彫ることができ,また,直角方向に向きを変えることができます。前の記事の相欠き加工は,この道具の一部となる部分を作るためでした。ここに完成しました。先ず,このようにトリマをねじ留めしました。

 下の写真は,トリマを取り付けた板の下の部分です。下の厚い合板と上のベニアとは,4本の柱で結合しています。そこに,クロスバイスを取り付けました。このクロスバイスで木材を咥えます。トリマを回転させX-Yのどちらかを移動させるとその方向に直線的な溝ができます。

 下の写真が全体像です。

 下の写真は,この道具を用いて掘った木材(4個)です。ちなみに前回の反省を考慮して,先ず,半分まで彫った後,ビットを深くして再度同じ軌跡で彫り足しました。直角に曲がるところを,1回目と同じ位置にするのがちょっと難しかったです。しかし,直角に曲がる位置に注意する以外は楽に彫ることができました。

 現在の状態では,トリマはバイス側から4本のネジで留めてあります。したがって,これを外すには,まず4本の柱の上側を留めている8本の木ネジ(ベニアの4隅各2本,上の写真の右下に2本が写っています)を外し,トリマを上の板ごと取り外し,逆さにしてから4本のネジを緩めて取り外す必要があります。トリマを他の方法で使うためには不便です。今後,トリマを上から取り付ける方法を考えたいと思います。