-負荷の一方をアースにするためのアレンジ-
前回の回路図で電源のマイナスがつながっているところがアースです。充電するキャパシタを繋ぐ所(負荷)の両端子ともアース(マイナス)にはつながっていません。キャパシタは充電とともに,電圧が上昇します。それを監視して,ある電圧になったら充電を止める回路を設ける予定です。キャパシタの電圧を監視するには,キャパシタの端子の一方がアースに繋がっていた方が,回路は簡単になります。そこで,そのようにするため,回路を変えてみます。
エミッタの矢印の方向が逆のトランジスタ(2SA, 2SBで始まる型番のもの)を使うと,先の回路のプラスマイナスが反対になります。前の回路では,負荷の一方がプラスに接続されていましたが,プラスマイナスを入れ替えることにより,負荷の一方がマイナスに接続されることになります。すなわち,負荷の一方がアースに接続されることになります。
先の回路図の2SC型(または2SD型。NPN型と呼ぶ)のトランジスタを2SA型(または,2SB型。PNP型と呼ぶ)に置き換え,プラスマイナスを逆にした回路図を書きます。このとき,回路図でマイナス(アース)を下になるようにするため,上下も逆にします。その結果を下に示します。