4枚以上のペレットを同時にSPSする方法を紹介します。ここでは,先に紹介した2枚のペレットを同時にSPSする方法に加えて上下にもう1枚ずつ加える方法です。6枚,8枚は,これと同様に上下に2枚ずつ加えていけば良いのです。制限としては,枚数はシリンダーの高さに依存します。たくさん足すとはみ出てしまいます。限界は,SPS前に上下のパンチが5 mm以上はシリンダーに入り込んでいる必要があります。
2枚の場合の一方に粉体を充填して仮プレスした次に,もう1枚分粉体を充填する操作が加わります。仮プレスした後,パンチを引き抜き,粉体を充填し,デルリン棒で均し,カーボンペーパーを入れ,パンチを戻し,再度仮プレスします。
2枚の場合の,続く操作,[ひっくり返し,それに合ったスペーサーを入れ,カーボンペーパーを入れ,粉体を充填し,均し,カーボンペーパーを入れ,仮プレス],の後,上と同様な操作によりもう一枚分粉体を充填,仮プレスします。
以上で,4枚分のセットは終わりです。6枚,8枚の場合は,各側に粉体を足していく操作を繰り返します。下の写真は,このようにして同時に作られた4枚のMgO焼結体の写真です。
下は,4枚のMgO中の1枚の写真です。簡単に磨いた後撮影したものです。傷がたくさん付いているのはきちんと研磨していないからです。きちんと研磨すればきれいな透明焼結体であることがわかります。ここでは4枚とも透明な焼結体になりました。