先に2枚同時SPSと4枚同時SPSの方法を述べました。それには均熱板を用いました。均熱板を用いた場合,特に2枚同時SPSでは,粉体の上下を固いグラファイトで押されるので1枚だけのSPSと全く同じ表面状態で得られます。しかし,4枚以上同時SPSで,粉体/カーボンペーパー/粉体の境界もきれいにできているので,均熱板を省略しても同時SPSが可能だといえます。均熱板を省略すると,全体の高さを抑えることができます。つまり,たくさんの枚数または,それぞれを厚くすることができます。
均熱板を省略した場合,先に紹介した最初の部分,均熱板の中央をシリンダーの中央に合わせるところをちょっと変えます。下の様に,均熱板の中央を合わせるのではなく,パンチの上端をシリンダーの中央に合わせます。後の操作は同じです。