複数ペレットの同時SPSで均熱板を使わない方法  | 技術日誌

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ここでは,電子工作,木工などの趣味での記録を書いています。
なお当初はKMK研究所のメインテーマであるSPSのノウハウを書いてきましたが,順次SPSノウハウのページに複製を作っていきます。

 先に2枚同時SPSと4枚同時SPSの方法を述べました。それには均熱板を用いました。均熱板を用いた場合,特に2枚同時SPSでは,粉体の上下を固いグラファイトで押されるので1枚だけのSPSと全く同じ表面状態で得られます。しかし,4枚以上同時SPSで,粉体/カーボンペーパー/粉体の境界もきれいにできているので,均熱板を省略しても同時SPSが可能だといえます。均熱板を省略すると,全体の高さを抑えることができます。つまり,たくさんの枚数または,それぞれを厚くすることができます。
 均熱板を省略した場合,先に紹介した最初の部分,均熱板の中央をシリンダーの中央に合わせるところをちょっと変えます。下の様に,均熱板の中央を合わせるのではなく,パンチの上端をシリンダーの中央に合わせます。後の操作は同じです。