私の最近のSPS条件は,だいたい2,3種類のよく似たものです。実験ノートにいちいちそれを書かなくてもすむように,あらかじめ,いくつかのパターンについての操作を印刷し,裏面に両面テープを貼ったものを用意してあります。実験ごとに変わるところは空欄にしておいて,後から書き込みます。
下の写真に例を示します。この昇温パターンはパターン8です。パターン8用の用紙を実験ノートに貼り付けます。このように凝ることはありませんが,ここでは,ノートの罫線と同じものも印刷してあります。ちょっと太さが異なることと,段が見えていることから,どこが張った場所かわかると思います。印刷したものは,裏面に両面テープを貼って必要な大きさに切り取っておきます。使うときに両面テープの剥離紙をはがし,ノートに貼り付けます。
加える圧力が回により異なりますので,用紙では空欄となっています。後から100と書き込んであります。また,真空がどの程度になったらスタートするかも回により異なりますので,空欄で,鉛筆で7と書き込んであります。①のステップでは,5分かけて600℃まで昇温するプログラムにしてあり,ギャランティーソークがセットされています(2020年5月25日の記事をご参照ください)。https://ameblo.jp/kmk-laboratory/entry-12598976555.html
実際に600℃になるまでの時間はプログラムとは多少異なります。実際に600℃になった時間のところも空欄になっていて後から5分12秒と書き込まれています。私は,途中で温度で保持したり,希望の時間に終了させることができるようにMASTER KEYを設定してあります(2020年6月23日の記事をご参照ください)。パターンでは1500℃まで昇温させることになっていますが,実際には温調器のキー操作で毎回変えています。それは,収縮(焼結進行)から膨張(焼結がほぼ終了して,熱膨張の影響による)に転じた温度+50℃付近で10分間保持し終了させることにしています。(その温度は1378℃ですが,区切りの良い1400℃としています)その辺りの情報も書き込まれていることをご覧ください。