すぐ解けてしまうカーボン紐 | 技術日誌

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ここでは,電子工作,木工などの趣味での記録を書いています。
なお当初はKMK研究所のメインテーマであるSPSのノウハウを書いてきましたが,順次SPSノウハウのページに複製を作っていきます。

 高温でSPSするときはダイにカーボンフェルト巻くべし,と前回の記事で述べました。カーボンフェルトはダイに巻いた後,カーボン紐(カーボン糸:メーカーでは“糸”と言っていますが,太さから言って“紐”と言った方が適切だと思います)で縛ります。


 最近,カーボン紐を使い切ったので新しいものを購入しました。これまでのものに比較してつやがあります。


 ところが,ダイに巻いたカーボンフェルトをこれで縛ってSPSを行ったところ,SPSの途中でほどけてカーボンフェルトが滑り落ちてしまいました。このつやのあるカーボン紐は摩擦が小さくうまく縛れないのです。例えばしっかりとこぶ結びしてやっても,こぶから離れているところから紐を押しただけで下の写真の様に簡単に解けてしまうのです。紐のしっかりとした縛り方がいろいろと考案されています。それらの方法を試しましたがいずれも簡単に解けてしまうのです。紐自体の摩擦が小さいといずれもうまく行きません。


やむを得ず,別のメーカーのカーボン紐を探しました。私の知る範囲ではエス・エス・アロイ株式会社から調達したものが解けにくかったです。