カーボン紐は,あらかじめ輪の形に縛ってから使おう | 技術日誌

技術日誌

ここでは,電子工作,木工などの趣味での記録を書いています。
なお当初はKMK研究所のメインテーマであるSPSのノウハウを書いてきましたが,順次SPSノウハウのページに複製を作っていきます。

 ダイにカーボンフェルトを巻いておいて,それをカーボン紐で縛るとフェルトが開いてしまったり,フェルトの弾力により緩く縛れたり,やりにくいです。私は,ちょうど良い大きさの輪になる様な円筒(例えばビーカー)に巻いて縛り,その輪を外して,カーボンフェルトを巻き付けてあるダイに取り付ける様にしています。輪のサイズを,適当な径の円筒で決めることにより,しっかりとカーボンフェルトをダイに留めることができます。以下はカーボン紐の輪の作り方です。ほぼ通常の縛り方ですが,1回目に縛るところが摩擦が大きくなる様に工夫されています。


 円筒にカーボン紐を一周り回し,通常のこぶ結びするように,左から来た紐を最初の紐の下に通します。


 もう一回通します。これがミソです。摩擦が増しよりしっかりと締められます。


 これで締めると,このように紐の触れる面積が大きくなっている様子がわかります。


 もう一回縛ります。これは紐の通常の縛り方です。


 これで締めると終わりです。


 縛った紐を円筒から外すと,このような輪ができました。紐の余った部分は切って取り除きます。あまりぎりぎりのところで切らないでください。2つ作ります。カーボンフェルトをダイに巻いて,この輪を上側と下側にはめます。