ダイのホルダーはどの程度の圧力で締め付けているか | 技術日誌

技術日誌

ここでは,電子工作,木工などの趣味での記録を書いています。
なお当初はKMK研究所のメインテーマであるSPSのノウハウを書いてきましたが,順次SPSノウハウのページに複製を作っていきます。

 ダイのホルダーの木ねじを締めると,かなりの力でダイを押している感じがしました。そこで,木ねじがどの程度の力が出せるか測定してみました。
 まず,太い木材をロの字型に組み立てます。このロの字型の中にヘルスメーターを挿します。ロの字型の木材は2組作りその間に1×2角材(ホルダーの押し込む木ねじが入っている木材)を内側から渡します。そして,中央に木ねじを挿します。その下のヘルスメーター上には板を置き,さらに1 mm以上の鉄板を置きます。これは木ねじが下に刺さっていかないためのものです。ここでは,手持ちにL型金具がありましたので,それを使いました(ホルダーでは,棚用アングルから切り出していました)。そしてドライバーで締め付けていきます。


 目盛を見てください。5 kgではありません。ヘルスメーターの一回り(100 kg)を超えているところです。まだまだ余裕で締まりますがヘルスメーターが壊れる恐れがあるので,ここでやめました。力としては150 kgf(1.5 kN)程度は出せそうです。φ12のダイを締めると10 MPa以上の圧力にすることができます。


 SPSでは,通常30 MPa程度で行うので,ホルダーの締め付ける圧力としてはちょうど良い圧力でしょう。