SPS装置を購入して何年か経つと,温調器に下のようなメッセージが出て(表示部は組み合わせです)使えなくなることがあります。
これは,温調器に内蔵されている電池が切れていることを示すものです。内蔵の電池は,温調器が電源から切り離されたときでも設定値を保持するためのものです。この内蔵電池は5年から10年の寿命と言われています。
内蔵電池はこのようなものです。CR2032‐T16という半田付けタイプです。したがって,懐中電灯の電池を交換するようにはいきません。通常,メーカーに修理を依頼するしかありません。費用は結構かかってしまいます。
しかし,半田付けに心得のある人は自分で交換することができます。電池は部品屋さんかSPSメーカーから購入することができます。下は,メーカーが示している電池交換方法です。
プリント基板に半田付けされた電池を外す必要があります。半田ごてを当てて半田を融かしながら曲げられている脚をまっすぐにして引き抜きます。融かしながら小さいマイナスドライバーを挿し入れてまっすぐにします。熱しすぎるとプリント配線の銅箔がはがれますので気を付けましょう。半田吸い取り器を持っているとやりやすいでしょう。
(この資料は富士電波工機様からいただきました)