プロフィール
- [ランキング]
- 全体ブログランキング
- 44,260位 ↓ランキング下降
- 音楽レビュージャンル
- 391位 ↑ランキング上昇
[記事作成・編集]
「B面で語る松田聖子」、今回は『頬に潮風』です。
話が全然まとまらなくて、とりとめもなく脱線しまくってます
*以下、もし松田聖子のシングル曲がB面曲だったら、という妄想記事です。
『少しずつ春』で、ついにチャート1位を獲得し、アイドル歌手としても頂点に登り詰めた松田聖子。
大ヒットの『少しずつ春』に続く曲がどんな曲になるのか、当然のごとく注目度は高かった。
次のシングルは『頬に潮風』。
作家陣は無名だが、聖子のパンチがある歌声を生かすには持って来いの曲だ。
な~んて書いてみましたが、実際、この作家陣の皆様、全然わからないです、ごめんなさい。
『頬に潮風』
作詞:浅川左紀子
作曲:森家住吉
編曲:松井忠重
作曲の森家住吉さんは、『RAINBOW~六月生まれ』の作曲者でもありますが、それだけしかわからないです。
私の中では、『RAINBOW~六月生まれ』と『頬に潮風』の2曲は、いわゆる聖子プロジェクトの面々が作った曲とは違う部類の曲というか、端的に言うと、どちらもB面っぽい曲、っていうイメージです。
つまりは、名曲揃いの松田聖子のB面曲にあって、この2曲は他のアイドルでも歌っていそうな曲、ということです。
こんな書き方してしまい、申し訳ないです
B面は基本的にインパクトが求められるものではないので、やっぱりちょっと印象が薄い曲とか、当然あると思うんです。
もちろん誤解しないでいただきたいのは、この2曲とも、大好きです
リアル聖子のA面といえば、『夏の扉』です。
『夏の扉』ですよ。
最強のアイドル歌手として輝きまくっている松田聖子がそこにいるわけですから
*大南風さん、ありがとうございます。
助けて~、これはたまらん
素晴らしい楽曲、素晴らしい歌唱、素晴らしいパフォーマンス
これぞアイドル、天下無敵の松田聖子降臨です。
こんなのと比べられたら困ります😅
でもね、この「B面で語る松田聖子」という企画の醍醐味というか、意味の一つはここにあるんですよ。
よく、「松田聖子は曲に恵まれた」というけれど、いやいやそれだけじゃないよ、松田聖子の歌唱によってその曲に命が吹き込まれたんだよ、って言いたいわけなんです
あ、これも誤解を招く書き方だな、この2曲がレベルが低いっていうわけでもないです。
ただ、A面曲として発売するには少し弱いかな、っていうだけでして。
こういうことを考える際に、この反対を考えてみるといいかもしれません
当時、所謂松田聖子プロジェクトに関わった皆様が、他のシンガーやアイドルに楽曲提供することは結構あったように思います。
例えば能勢慶子さん。
1979年デビュー。
私の記憶では、能勢慶子さん、かなり人気あったイメージです。
歌はちょっとアレですけど健康的で笑顔が素敵な、まさしくアイドルって感じです。
赤いシリーズにも出てたりして(そういえばよくモノマネされてました)、あれは松田聖子出現の前年だったんだな~。
で、能勢慶子さんの曲には、三浦徳子さんと大村雅朗さんのコンビが作った曲もあるんです。
(余談ですが、デビュー曲「アテンション・プリーズ」は、なんと浜田省吾さん作曲です)
例えばこの2曲。
能勢慶子「He is コットン100%」
作詞:三浦徳子 作曲・編曲:大村雅朗
*Video1 channel -アイドル歌謡研究所-さん、ありがとうございます。
能勢慶子「美少女時代」
作詞:三浦徳子 作曲・編曲:大村雅朗
*Video1 channel -アイドル歌謡研究所-さん、ありがとうございます。
ここで想像してみます。
この曲を松田聖子が歌ったらどうなるのか
う~ん、もっと簡単に想像できると思ったけど、なかなか難しいなあ。
っていうより、三浦さんと大村さんが作った曲とはいえ、松田聖子提供曲と比較してイマイチのように感じてしまうのは私だけでしょうか?
これは曲そのものをイマイチと感じるのか、松田聖子が歌っていれば名曲と感じるのか、わからないなあ・・・。
余談ですが一つ思ったのは、若松さんが仰っていた「聖子には文学性がある」という言葉。
その意味がよくわからなかったのですが、三浦徳子さんが能勢慶子さんに書いた曲の歌詞を聞いていたら、確かにそれと比較して『裸足の季節』や『青い珊瑚礁』には文学の香りがします。
能勢慶子さんの曲、「He is コットン100%」なんて、アイドル全開って曲なはずなのになんかピンと来ないのは、文学の香りがしないからなのかもしれない、と思いました。
もちろん中には、この曲、もし聖子さんが歌っていたら名曲になったんじゃないかな、っていう曲もやっぱりあります。
1982年デビュー川田あつ子さんの曲です。
制作陣は、『白いパラソル』『夏の扉』等々、数々の名曲を生み出してきた最強のお三方。
川田あつ子「秘密のオルゴール」
作詞:松本隆 作曲:財津和夫 編曲:大村雅朗
*Moharahansさん、ありがとうございます。
いや、これはこれでいい味出してると思うんですよ。
でもこれ松田聖子が歌ったらきっと・・・、って想像しちゃうんですよ、ごめんなさい。
なんかAメロの辺りがたまんない感じになるんじゃないかと
すみません、これはあくまで私個人の感覚ですので、お許しくださいませ。
そしてこれ。
1985年デビュー、それこそ聖子さんと入れ替わりぐらいのタイミングでデビューした松本典子さんの曲です。
ユーミン夫妻と『Vacancy』を作詞した銀色夏生さんが作った曲です。
松本典子「さよならと言われて」
作詞:銀色夏生 作曲:呉田軽穂 編曲:松任谷正隆
*1985debutさん、ありがとうございます。
あ~、これはいいですね
っていうか、この場合松本典子さんの歌唱も素晴らしくて、もちろん私自身は聖子ファンだから聖子さんが歌ってくれたらどんなどんなにいいだろう、って妄想してしまいますが、でも松本典子さんの曲ですよね、この曲は。
さらには薬師丸ひろ子さんの『探偵物語』『メイン・テーマ』『Woman“Wの悲劇”』の3作品なんて、そのまんま聖子プロジェクトの面々の作品ですが、これはもう完全に薬師丸ひろ子さんの世界です。
どの曲も捨てがたいので、脱線ついでに全部貼り付けます(笑)
薬師丸ひろこ「探偵物語」
作詞:松本隆 作曲:大瀧詠一 編曲:井上鑑
*六連星K3さん、ありがとうございます。
薬師丸ひろこ「メイン・テーマ」
作詞:松本隆 作曲:南佳孝 編曲:大村雅朗
*六連星K3さん、ありがとうございます。
薬師丸ひろ子「Woman“Wの悲劇”」
作詞:松本隆 作曲:呉田軽穂 編曲:松任谷正隆
*POPADDICTSさん、ありがとうございます。
う~ん、どれも名曲、今聴いても素晴らしいです
しっかしこの時代、松田聖子と中森明菜と薬師丸ひろ子が共存してたなんて、今考えたら凄い時代です。
こうした曲を聴いていると、当たり前だけど聖子プロジェクトの皆様が作っていた作品たちはレベルが高いし、その作品がシンガーの特性に合ったものであれば素晴らしい歌になる、ってことがよくわかりますね。
そしてもちろん、そのシンガーの特性に合った楽曲を提供するには若松さんのようなプロデューサーの存在が大きいのでしょう。
だからつまり、結局何が言いたいんでしょう、私は
いい歌手といい曲が巡り合って、相乗効果で素晴らしい歌になる。
その歌手の特性がより生きるような曲を提供してくれる制作陣がいれば、より素晴らしい楽曲が提供される。
その曲の良さをより引き出してくれるような歌手がいれば、自然にそこにいい楽曲も集まってくる。
当たり前のことですね
ただ聖子さんの場合は、その曲の良さの引き出し方が半端ない、ってことです
ということでいい加減脱線は止めて聴いてみましょう。
私は楽器やアレンジのことなど深く語れませんし、この曲の音源である『Touch Me,Seiko Ⅱ』の歌詞カードには、スタジオミュージシャンの記載が無いのでわかりませんが、一つ一つの楽器の音がしっかり耳に飛び込んでくる感じがいいなあ
もちろん、どんな楽器よりもインパクトを持って耳に飛び込んでくるのは言うまでもない、聖子さんの歌声です
それでは『頬に潮風』です。
どうぞ~。
*spotify Freeのアプリ(無料)に登録すれば視聴できます。
聴きました??
3:43の
♪強く抱きしめて♪
の
♪だきし~めて♪
のところ
この「抱きしめて」は、全世界の歴史上、最も心を揺さぶられる「抱きしめて」ではないでしょうか
なんちゅう声やねん。
そしてこの表現力!!
やっぱりこの曲は、聖子さんの歌声そのものが持つ力が大きいと思います。
もしこの曲を他の歌手の方が歌ったら・・・、おそらくここまでの感じは出せないだろうなあ~、って思います。
この歌声があってこそ聴きたくなる、そう思います。
でも、これも裏を返せば、この歌声を生かす為に作られた曲、と言い換えられるますね
制作陣の皆様に感謝です
ということで、ボーカル抽出バージョンを。
*xsmile777さん、ありがとうございます。
この歌声の魅力、どう表現しても言葉が追いつきません。
単純に声量があるとか、きれいな歌声とか、そういうことじゃないですね。
さらに言うと、もしこの曲のTVパフォーマンスがあったらどうだったでしょう?
さっきの『夏の扉』のパフォーマンスを思い起こせばわかりますね、きっとこの曲の良さをさらにさらに引き上げていたに違いありません。
『頬に潮風』は、『少しずつ春』に続きヒットはしたものの、寺尾聡の「ルビーの指輪」が大ヒットしており、惜しくも2曲連続オリコンチャート1位は達成できなかった。
しかし、しおきゅうPは悲観していなかった。
『少しずつ春』とこの『頬に潮風』で、聖子のハイトーン・ボイスの素晴らしさは世間に十分に伝わったはずだ。
歌声が素晴らしいアイドル、このイメージこそが生命線なのだ。
この時期、パラレル聖子の新たな可能性の扉が開こうとしていた。
初の出演映画「野菊の墓」の主演が決定し、撮影がスタートしたのだ。