MT様 ポルシェ964 リフレッシュ その5 | AUTOBAHN MOTOR&KLUB909BLOG

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外車専門自動車屋の活動日記

MT様 ポルシェ964 リフレッシュ その5です。

https://ameblo.jp/klub909/entry-12502935162.html

↑ 前回からの続きです。

 

思いがけないスタッドボルト折れにより、急遽エンジンOHすることになりました。

エンジン、降ろしました。

クランクプーリーや断熱材はエンジン降ろしてからやれば楽・・・とか考えてはいけない!

 

ATと切り離し。

 

トルコンはオイル抜きしておきましょう。

 

スタッドボルト交換だけならクランクは割りませんが、折角なので全バラします。

スタッドボルトは強化品へ交換。

バルブガイドを入れ替えて掃除してガスケット類交換。

 

ヘッドやシリンダーへ番号が書いてあります。

どこかでOHしてありますね。番号入れているのに順番がバラバラという謎・・・

全体的に整備はしているがちゃんと出来ていない感じですね。

 

カムの一本が虫食いしてました。

 

程度のいい中古へ交換します。

 

スパークプラグも交換します。片側6本。デンソーイリジウムへ。

 

デスビキャップ、ローター交換。プラグコードはウルトラシリコンコードへ交換です。

 

燃料ホースも痛んできて漏れている車も見かけるようになりました。

ガソリン漏れは怖いのでエンジン回りの燃料ホースは全部交換します。

 

エンジンハンガーのマウントとの取り付け部は締めた時によく曲がってしまいます。

 

見ずらいですが真っ直ぐにして補強を入れて締めても変形しないようにしました。

 

エンジン回りの防音、断熱材はオイルや熱でボロボロになってました。

全部新品にするととんでもない値段になりますし、私は無くても問題ないと思っているので付けてません。

 

エンジンが下りているうちに足回りを作業しておきます。

 

リアパッドが減ってしまったので交換します。ディクセルです。

 

フロントのロアーアームを外します。

 

この状態ですと何ともなさそうですが

 

力が加わるとブッシュが切れているのが分かります。

 

パワーフラックスの強化タイプへ入れ替えます。

 

ヒートガンで温めて

 

上下に分かれているのでプレスは使えません。タガネで叩いて外します。

 

片方抜けてしまえば反対側は中から叩けるので楽ですね。

 

逆側はプレスが使えるので割と楽に交換できます。新しいブッシュをつけてロアーアームを戻します。

 

次はリアのスプリングプレート交換です。

 

エンジンが下りていないと特にATは交換が無理なパーツです。

このブーツが大概切れています。

 

ノーマルですと車高を落とすとアライメントが調整しきれなくなるので、長さも調整できるタイプを取り付けます。

 

ブレーキホースもメッシュタイプへ交換してブレーキフルードも入れ替えます。

 

燃料フィルターも変えておきます。

 

今のうちにエンジンオイルフィルターも交換。

 

ATを組んでエンジンを載せました。乗せてからATFを交換します。

オイルパンを外しました。

 

オイルパンは綺麗に洗浄します。ATフィルターも変えてからオイルパンを取り付けます。

 

ATFはモチュール MULTI ATFを使用します。

 

このゲージは量が分かりやすくていいのですが他の車では見ませんね。

ポルシェも水冷では使ってませんし。

トルコンからも時間掛けてオイル抜きしたので一回で交換終わりです。

全量抜けたのでたっぷり入りましたが。

 

忘れがちなティプトロのデフオイル。下から抜けるので交換しやすいです。

 

充填していきます。

 

エンジンオイルはお客様指定のGulf911です。

 

最後にエアフィルターを交換しました。

 

残りは室内関係でFフードレバーを修理したり

 

前回、パーツが間に合わなかったドアミラーのスイッチ交換。

 

外れてしまったドアポケットを修理しました。

 

空冷ポルシェの室内などのビスセットを揃えました。結構な値段がしました。

 

板金から上がってきたリアバンパーを組んでからアライメント調整しました。

タイヤも新品に交換してあります。

エンジンは問題なく始動して調子いいです。ZSSの足もいい感じです。

ほぼ全部の場所に手を入れてファインチューンしましたからエンジンだけでなく走りが全体的にいい感じになりました。

 

トリップの113Kmは私が点検と初期慣らしで乗った距離です。

ユーザー様は北海道の方なので慣らしをしながら自走で帰っていただきます!