A様 ポルシェ356修理 | AUTOBAHN MOTOR&KLUB909BLOG

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外車専門自動車屋の活動日記

 

A様 ポルシェ356が各部点検、修理で入庫しました。

 

 

FLAT6に換装されています。

 

安全タンクにコレクタータンクとサーキット仕様です。

 

まずはシートの座面が柔らかすぎるとのことで外してみました。

 

座面の下を見てみると抜けていてゴムバンドのような物で支えていました。

これでは座るとお尻が沈み込んでしまいます。

 

座面を外してから鉄のアングルを3本溶接しました。これでこれ以上下がることはありません。

 

シートを左右共同じように加工しました。シートを外した後のステーの取りつけもネジも緩んでいたり

外れていたりしたので取付けして増し締めしておきました。

後付けされていたシートヒータも配線とアースの取り回しをやり直しました。

 

シートがだいぶ汚れていたので皮シートクリーナーで掃除しておきます。

 

クリーナーをつけてブラシで磨くと

 

これぐらい綺麗になります。このクリーナーは保護作用もあるのでとてもいいです。

 

次はエンジンオイル交換です。クランク側はここから。

 

オイルタンクはボンネットの中の右側に付いていました。下抜きのドレン用のサービスホールが

開けてありました。

 

後付けのオイルタンクにオイルを補充します。

 

Fフードを止めるピンのワイヤーが切れ掛かっていたので補修します。

養生してからリベットをドリルで外します。

 

リベットが外れたら

 

ピンにワイヤーを組んでいきます。

 

完成!

 

次はブレーキパッドの交換です。

 

PFCの11材へ交換しました。

 

リアも同じくPFCの11材へ交換。

 

ブレーキフルードはモチュールのRBF600へ交換しました。

 

下回りを点検するとF左のスタビが折れていました。

 

右側も曲がっていますね。

 

ステーを修正しました。曲がったり折れたりするのは強度が足らない為と思われます。

 

ロアー側アームを外して厚さ10mmのステン材を溶接しました。

 

ついでにロッドの下の部分もピロに交換。

 

カラーで位置調整します。

 

スタビが組み終わったらナックルとアームの取り付け部のガタを調整します。

調整前はかなりガタがありました。

 

スタビ修理と上記のガタ調整でフロントの不安定さがだいぶなくなりました。

あとは消火器の位置を変更したりFのリップスポイラーの取付けをして終了です。

他社にてエンジン、足回りとかなり改造した車両ですがポルシェなら何とかできますね!