ポルシェ964 リフレッシュその2です。
なんだかんだで1ヶ月過ぎてました。時間が掛かってしまい申し訳ないです。
ちなみに最近ブログ見たんですけど~という整備の問い合わせが増えてとてもうれしいのですが
忙しくて仕事を請けられない状況が続いています。
もっとがんばらないと!
当初はエンジンOHまで全部やってしまいましょう~という流れでしたが、足回りや板金までやりますと
3ヶ月以上はかかってしまいます。エンジンや足回りは年数や距離なりにやれてますが試運転した結果、普通には乗れる感じでした。
車検も残ってますし、ドライブするにはいい季節になるので、まずは冬まで乗っていただいて不満があるようなら各部見直しましょうということにさせていただきました。
前回、固定用ステーが付いていなかったバッテリーですが何故付けてなかったかというと・・・
付けられなかったようです。バッテリー位置がずれていて取り付け穴が合わなかったので放置?したみたいです。
バッテリーの裏側を見ると変形して補修した跡があります。
正常な車は綺麗に平らです。
補修が雑だったのかな?ちょっと裏側を修正して固定できるようにしました。
次は幌修理です。現状はフロント右側のロックは正常です。リア側も右は動きますが左はダメです。
しかも開きますが閉じません。ユニットを点検しましたが異常なしです。
閉じないのはスイッチ不良でしたので交換しました。
フロント左のロックはモーター音はしているけど動いていないので中のギアが不良っぽいです。
ロック部をはずしました。外す時に気が付いたのですが
スイッチがある部分にメクラがされています。
メクラになっていたステーを外すとスイッチが出てきました。
ロックが壊れているので動かないようにしていたのかな??
分解してみるとやはりギアが割れていました。
社外品でギアの部分だけ出るので交換しました。
次はリアです。こちらもモーターは動いていますがギアBOX部が動きません。
モーターとギアBOXはワイヤーで繋がっていますがチューブが伸びてしまいワイヤーが届かなくなっていました。
こういうときはチューブを切って
1cmぐらい詰めてあげればOKです。右側もぎりぎり届いていた感じでしたので同じく加工しました。
これで左右共動くようになったのですが、左側のギアBOXは今まで無理やり動かされていたためか
固定穴の部分が変形して割れていました。
こうなると交換するしかありません。国内在庫なしで本国バックオーダーです。
いつ入荷するか分からないパターンなのでとりあえず動くように固定しました。でもガタガタいってます。
とりあえず動くようにはなりました。ここでの調整やらで時間がかかってしまいました。
ちなみに幌は964用ではなく993タイプの社外品のようです。
964のようにスクリーン部のファスナーを開けなくても開閉できるのは楽です。
ただ幌の回りにピンがないのでカバーなどが付けられませんね。
次は試運転中に気が付いたのですが、足元から熱風が出っぱなしになっています。
センサーを点検すると折れて断線していたので交換です。
これは機能には関係ないですが、室内のヒーターダクトをホームセンターに売ってるホースから純正に交換。これはちょうど他車から外した物があったので。
右側も同様に交換しました。そのままでも役目は果たしますが大きさも微妙にあってなく隙間が開いてますし見た目が良くないです。純正にはこだわりませんがもう少し似た感じだといいんですけど。
次はドアミラーのベースゴム交換です。ゴムが切れて一部無くなっていたので新品に交換です。
ドアミラーを外して、
汚れを綺麗にします。元は四角いミラーでベースも四角なのでその跡が残ってますね。
ミラーベースを強く締めすぎたのかドア側がへこんで塗装割れがあります。
今回はそのままゴム交換で組み付け。
右側も同様にゴム交換しました。ミラーを外したついでにスイッチで調整する時に左右が逆に動いていたので配線も加工して正常に動くようにしました。
次はオイルクーラーのファンがLoで回らないのを点検です。
リレー直結で動かないのでレジスターでしょう。右側のインナーフェンダーを外します。
オイルクーラーが見えますが・・・
ファンレジスターは奥の方にあってバンパーを外さないと交換が難しいです。
よく壊れるパーツですし熱による故障なので、交換しやすく熱が逃げやすい場所へ新品をつけました。
エンジンオイルとフィルターを交換してからファンが回るのを確認して終了です。
ついでにラック下のカバーが無かったので中古パーツを取り付けしておきました。
ちょっと長くなったの一旦終了してその3へ!