映画
ファーストキス
1ST KISS



約束どおり2回目の鑑賞


観客動員数70万人
興行収入10億円 突破!


私も貢献してます


同じ映画を映画館で2回見るのは
初めての経験


ライブとか舞台挨拶でもないのに
満席の映画館というのも初めてかも


みなさんに愛される映画で嬉しい


前回は見終わってから泣けてしまって
感想語り合えなかったけど
今回は思いの丈を語り合いました






あらすじは

結婚15年
倦怠期で不仲な夫婦生活を送る
硯駈(松村北斗)と
硯カンナ(松たか子)

突然の事故で駈を亡くした矢先

タイムトラベルによって過去に戻り
自分と出会う直前の駈と再会した
カンナは

15年後に起こる事故から彼を救うべく
何度も過去に戻り試行錯誤する





以下、ネタバレ全開での感想



映画を1回目見た後
みなさまの感想を色々みたところ
だいたいの方が絶賛されていて
そうだよねーと胸熱


1回だけ酷評される方(男性)がいて
そういう見方もあるのかと驚いた


2回目冷静に見て感じたのは

どうやって過去に戻るかとか
過去から現在に戻ったときとか
そのへんの描写は確かに雑かもしれない

でもね
タイムトラベルがベースの時点で
そもそもトンチキなのです

理路整然としてないと引っかかる方は
つまらないと感じるのかもですね


しかし
それはこの映画では些末なことなので
気にしなくていいと思うんです


私は初回見たときから
圧倒的なリアリティに引き込まれた


何がリアルかというと
松たか子さん演じるカンナと
松村北斗くん演じる駈の夫婦愛が
すっごく沁みてくるんだよなぁ


1回目のタイムトラベルでは
状況が把握できてないカンナも駈も
よそよそしい


でも
同僚役の森七菜ちゃんから
好きじゃない人のアドバイスは聞かない
と言われ

カンナが駈から好かれようと努力する

タイムトラベルを繰り返すうちに
タイムリミットも気になるし
だんだん焦りだすカンナは
夫を死なせたくないと必死になる


まだ
妻となるカンナに出会ってない駈なのに
会って数時間しかたってない
年上のカンナに
どんどん惹かれて行く


2回目のタイムトラベルで
既に2人はかき氷屋さんに一緒に行く

会ったばかりの年上の女性を
研究者で奥手の駈が誘うってありなの?

普通だったらそう思うところ


別れがたい思いで見るカンナの眼差し
戸惑いながら見つめ返す駈

絡み合う2人の視線だけで
その不自然さを忘れてしまう


タイムトラベルの回を重ねるたびに
2人の温度感が上がっていく


それを表現する松さんと北斗の演技が
秀逸で圧倒的なリアリティを感じる


監督さんによると

必ずしも
時系列に撮影できたわけではないのに
ちゃんと繋がってたんですよね

とおっしゃってたので
そこは2人の技量によるもの



お気に入りのシーンはたくさんある中で
あえて選ぶと2つ


2人でパン屋さんやろうよ

というカンナに驚いて逃げた駈の

これ以上僕をドキドキさせないでください

に対してカンナの

ごめん、それ、もう1回ちょうだい

嬉しいカンナはこの場面を繰り返し
スマホで録音までしちゃうのが
とってもチャーミング飛び出すハート


このシーンは本当によかった

世の北斗ファンからしたら
なんというご褒美セリフだろう

カンナのセリフは
ファンの気持ちを代弁してるみたい

ここだけは邪念が入っちゃったかも



もう1つは

教授の娘役の吉岡里帆さん

私と結婚していたら違う人生だったのに

みたいなことを言われて

駈を救うには自分と結婚させないように
しないといけないと思ったカンナが
かき氷屋さんに並びながら

教授の娘さんとつきあおうよ

って駈を説得してたとき

後ろに並んでる小娘さんたちが

おばさん
その人は教授の娘には興味ないよ
その人が好きなのは
おばさん、アンタだよ


って言い放つところ


ここで思うところはたくさんあって

まずは
夫を失くしたばかりの妻に向かって
つきあってもなかったのに
「私と結婚していたら」って言う方とは
駈は結婚しないよねー
というツッコミ


かき氷屋さんで
数十分後ろに並んでいただけの
カンナをおばさんと呼ぶ
失礼な小娘さんたちにもわかるくらい

駈は会ったばかりの45歳カンナに
惹かれていた

映画を見ていた私たちの心の声を
失礼な小娘さんたちが代弁してくれたの

それだけ北斗演じる駈は
恋する男の切ない表情をしていた



29歳駈に色々働きかける
の演技が求められるカンナ

それを受けるの演技の

どちらも素晴らしく表現されていたから
トンチキなストーリーなのに
リアリティを感じることができたと思う



坂元裕二さんの脚本の妙味は
それほど理解できてない私

カルテットの「唐揚げにレモン」のくだりも
なぜそれほど盛り上がるのか
ピンときてなかった



でも今回は感謝したいことが2つ


朝食にパンを食べるとか
2人でパン屋さんやろうよ
というのはきっと
松たか子さんの当て書きですよね


映画のタイトルが
日本語でファーストキス
英語が1stではなく1STとなってるのは
SixTONES初のアルバム
1STにかかってますよね


気のせいかもしれないけど
松松夫婦に対する愛を感じました
ありがとうございます



駈44歳の老け具合とか
カンナ30歳の若返りとか
CGだね
っておっしゃってる方たくさんいたけど

何かで見た中で制作側の方が
メイクと本人の表情だけで
画像も音声もいじってない
と言われてた気がするの

本当はどっちなんだろう?


はじめに出てきたカンナ45歳は
明らかに「おばさん」な感じなのに

幸せな結婚生活を送ったカンナ45歳は
とっても美人だった


こっちが帝劇で拝見した
本当の松たか子さん



企画・プロデュースの山田兼司さんは
餃子と靴下の感動物語
とおっしゃってた


靴下を失くした経験ないし
夫の靴下もはかないので
そこは共感しにくいが

餃子の件については
代引きだったカンナと違って
事前決済していた駈に
カンナに対するより深い愛情を感じた



私はこれはハッピーエンドだと思ってる


どうあがいても
変えられない未来もあるけど
努力によって変えられる未来もある


目の前にいる大切な人と過ごす時間を
大事にしようよ

それで人生は大きく変わるんだよ

それが映画のメッセージだという解釈




北斗くん
キネマ旬報ベスト・テン
主演男優賞

おめでとう

ますます仕事増えそうね

冠番組も始まるし
体壊さないように