メジャーとマイナーの厳しい格差~建山義紀コーチの著書から | 明け暮れファイターズ

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上沢直之がタンパベイ・レイズとマイナー契約を結びました。マイナーの待遇はメジャーと比べると格段に悪いと言います。建山義紀コーチが経験したマイナーの厳しさを、同コーチの著書「メジャーリーグ」から見てみます。えー

 

建山コーチはテキサス・レンジャーズ時代にマイナーも経験しました。同書では、様々な形でメジャーを紹介していますが、その中に「マイナーリーグ 知られざる格差社会」という章を設けて詳しく述べています。主な内容を列記すると…。目

 

ダウンメジャーの移動はすべてチャーター機だが、マイナーは民間機かバス。バス移動は8~10時間は当たり前。自身は最長15時間の移動を経験した。飛行機の時も安い早朝便を使うので、ゆっくり休む暇はない。練習する間もなく登板したこともあった。ショボーン

ダウン遠征先のホテルは2人1室。1人でいたいときにはもう一人探し、2人分の部屋代を自分が全額払うこともある。給料がメジャーに比べて格段に安いマイナーの選手は2人部屋を我慢するしかない。ショボーン

 

ダウンホーム球場に用意されている食事はハンバーガーかホットドッグと簡単な飲み物。遠征先などは食事がないときもある。食パンとピーナツバターだけが置いてあって、パンにカビが生えていたこともある。これだけでは栄養が足りないので、自分で補給しなければ体がもたない。えーん

 

ダウンメジャーのロッカールームではユニフォームなどの衣類がきれいにハンガーにかけられているが、マイナーは、まだ生乾きのようなユニがポンと放ってある。ガーン

 

ダウンこういった格差はメジャーからマイナーに降格した瞬間にやって来る。マイナーの選手は格差を実感しながらハングリー精神でメジャー昇格を目指す。左差し

 

ダウン試合中に外野の照明が突然消えて暗い中でも試合をやらなくてはいけないなど、マイナーでしかありえないことが毎日起こる。日本のプロ野球やメジャーでの恵まれた環境を忘れ、次々起こる珍事件を強い精神力で乗り越えなくてはならない。アップ

 

新聞報道などを読むと上沢は当初は単身で、将来的には家族(妻子)を呼び寄せて米国での生活を送る気持ちのようです。マイナーリーグの夫を支える家族も厳しい生活を覚悟しなければならないでしょう。目

 

オリックス・コーチ田口壮さんの妻・恵美子さんの著書「メジャーリーガーの妻~ヨメだけが知る田口壮の挑戦、その舞台裏~」には、体のメンテナンスを行うため、マッサージ師探しに奮闘した奥さんの苦労が書かれていました。えー

 

春季キャンプで認められ、即メジャー昇格となるのが一番ですが、そうではない場合、また、調子が悪くてメジャーから降格となる場合だってあり得ます。厳しい環境を覚悟して契約した上沢ですから、このへんのことは重々承知しているはず。いばらの道を行く上沢の前途に幸あることを祈ります。アップアップ

 

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