人の行動を制限する思い込みである24のリミッティングビリーフ について書いていますが、
人を、「現実離れした過剰な努力」に駆り立てる、命令型のビリーフも存在します。
「ドライバー」と呼ばれるもので、臨床心理学者のテイビー・ケイラーとその共同研究者たちによって発見されました。
これは、人生のシナリオとも言える、人生脚本とも密接に関連しているらしいのですが、5つに分類されています。
・完全であれ
・喜ばせろ(他の人を)
・一生懸命やれ
・強くあれ
・急げ
この、ドライバーに従って行動している間は、リミッティングビリーフからネガティブなメッセージを感じなくても済むと言われています。
ただ、過剰に理想化された現実離れした境地を目指して、行動し、達成することができず、疲弊しきってしまうことの方が多いようです。
だから、例えば、
・できた事を喜んでもいい
・自分も喜ばせていい
・できる範囲でやってもいい
・我慢しなくてもいい
・マイペースが最速
のように、自分に許可を出してみるのもいいですね。
ただ、注意点があります。
このドライバーは、「~してはいけない」といったビリーフを隠しています。
人を喜ばせることができる私は、価値がある。
完全な私なら存在してもいい。
といったように。
ですから、ドライバーがゆるくなったときに、ビリーフが顔を出してきて、かえって、辛くなる事があります。
もし、隠れていた、ビリーフが、キツイものだったり、深刻なものだったりして、辛さを感じることがあったら、セラピストに相談してください。