ノストラダムス 6ー26 最後のローマ教皇の在位は4年間だから、やはり2017年を暗示、その3 | 浅利幸彦の預言解読講座

浅利幸彦の預言解読講座

預言書(主に聖書とノストラダムス)を解読して未来を明らかにしていきます。
未来において艱難が起きますが、その前に天使軍団(天使的未来人)による義人救出=携挙、が行われる、と預言されています。

昨日の続きである。
ノストラダムスの6-26の詩を解釈し直している。
もう一度、この詩の原典と日本語訳を挙げる。

 

ノストラダムス 第6章26番


Quatre ans le siege quelque peu bien tiendra,
Vn suruiendra libidineux de vie:
Rauenne & Pyse, Veronne soustiendront,
Pour esleuer la croix de Pape enuie.

 

ややましな人間のために四年のあいだ座が確保されよう
跡を継ぐのは色を好む男
ラヴァンナ  ピーサ  ヴェローナが彼を支持するだろう
法王の十字架の値打ちを高めたいのだ

(山根和郎 訳)

 

 四年間、いくらか立派な人物が御座を保つだろう。
生活の不品行な者が後に続くだろう。
ラヴェンナ、ピサ、ヴェローナは支持するだろう、
十字架を掲げたいという教皇の熱望を。

(ノストラダムスの大事典の訳)

 

今日は3行目を考えよう。
>ラヴァンナ  ピーサ  ヴェローナが彼を支持するだろう
>ラヴェンナ、ピサ、ヴェローナは支持するだろう

 

ここにはラヴェンナ、ピサ、ヴェローナというイタリアの3っつの都市の名が出てくる。
従来の研究家はノストラダムスの詩に出てくる地名をそのまま受け取ってきた。
だが、私はノストラダムスの作品に出てくる地名は全て「別の事項の暗喩、象徴として代用されている」
と考えている。
それぞれの地名の象徴的意味を探り出していく作業が「解読」なのだから、地名をそのまま受け取ってしまったらその時点でアウトであり、その後の作業は全く意味が無い。


ところが、この基本を研究家も一般の人達も全く理解できない。
いくら言っても「トンデモだ」として全く相手にされない。
まあ、予言的思考しかできない人にいくら言っても無駄なのだが。
それに、残り時間も少なくなってきたから「解る人にだけ解ってもらえればよい」。

 

では、3行目の「ラヴェンナ、ピサ、ヴェローナ」のそれぞれの象徴的意味は何なんだろうか?
これについては3年前の古い記事で既に解説した。
http://ameblo.jp/kkokrjp/entry-11909707252.html

 

この解釈についてはほとんど変わらないのでこのページを読んでいただきたい。
簡単に言うと、
ラヴェンナというのは「盲目の人」を暗示しているから「未来が解らない人達」を指している。


ピサは、ピサの斜塔から「監視と防衛(ガード、ディフェンス)に欠陥がある地球人~悪魔軍団が襲来してくることも判らないし、その侵略から防衛する方法も知らない脳天気な地球人」を指している。


ヴェローナはイタリアと中近東の地理的相似からバビロンを暗示している。
これはヨハネの黙示録に出てくるバビロンの大淫婦とバビロン捕囚が伏線になっている。
バビロン捕囚の原因は別の神を崇拝したソロモン(666)の背信行為であり、その罰として国民は国を滅ぼされて他の国(バビロニア)で奴隷にされたのである。
バビロン捕囚は悪魔帝国の予型である。

 

それで前回は3行目をこう解釈した。


>ラヴェンナ ピーサ ヴェローナが彼を支持するだろう
とは、
ラヴェンナ(わたりがらす、略奪する者=悪魔軍団、あるいは、1-6から、携挙されずに地上に残った人達)、 
ピーサ(宇宙の監視が不充分で油断していて宇宙からの侵入に気がつかない脳天気な地球人)、
ヴェローナ(バビロンの大淫婦~悪魔崇拝)、
が彼=ローマ法王の跡を継いだ淫乱な男=悪魔軍団、を支持するだろう。
という意味だと解釈できる。

 

これが間違っている、とは言えないのだが、今の見解がこれと全く同じで進歩していないのならば、「前の記事を読んで下さい」
で済む。
ところが、今回、この詩と記事を読み直してみて、「この解説は少し甘かったな。不充分ではないか?」
と思ったのである。


何が「甘かった、不充分だったのか?」
というと原典の文の構造にまで考慮がいかなかったことだ。
前の解釈では「ラヴェンナ ピーサ ヴェローナ」の三つの都市を

「ラヴェンナとピサとヴェローナ」というように、ただ並列して同等に扱っていた。
ところが、原典をよく見るとそうなってはいなかったのだ。
原典はこうなっている。
Rauenne & Pyse, Veronne soustiendront,

 

これを「ラヴェンナとピサとヴェローナ」と並列的に読んでしまっても間違いではないかもしれない。
だが、ラヴェンナとピサとヴェローナの間には「& と, 」アンドとコンマがある。
これを「~と~、でいいじゃん。別にそれ以上の深い意味は無いよ」
と言ってしまえばそれまでだが、そうは単純ではないと思われる。
アンドとコンマにも違いがあるようにも見える。
この原典をじっと見ると、
Rauenne & Pyse,     Veronne soustiendront,


というように、コンマの前と後で分けられているように見える。
日本語に訳すと、
「ラヴェンナとピサが、ヴェローナを支持するだろう」
というように見えてくる。

今までの解読では「& アンド」は問題にしたが、「, コンマ」はあまり考えなかったように思う。
しかし、この行を見ると、アンドよりもコンマの方が強いように思われる。

 

では、文法的にどうなのか?
というと「ノストラダムスの大事典」では、大乗訳の注釈に、


>3行目 「ラベンナ ピサはベロナの一部となり」も不適切。仮にヴェローナを目的語とするにしても、「ラヴェンナとピサはヴェローナを支えるだろう」とでもすべきだろう。


http://www42.atwiki.jp/nostradamus/pages/2090.html

 

とあるから、
「ラヴェンナとピサがヴェローナを支えるだろう」
と訳すことは可能なようだ。
つまり
ラヴェンナ、ピサ、ヴェローナは支持するだろう、
と訳すよりも、
ラヴェンナとピサがヴェローナを支えるだろう
と訳した方が適切であり、ノストラダムスはこちらの意味でこの行を作成したと考えるべきだろう。

 

そうすると、解釈も大分違ってくる。
この3っつの都市の象徴的意味は同じだとしても、こう訳すと解釈が大分違ってくるのだ。
では、
ラヴェンナとピサがヴェローナを支えるだろう
と訳して考えたらどうなるのだろうか?

 

ラヴェンナ(盲人)とピサ(監視と防衛ができない人達)がヴェローナ(悪魔帝国)を支えるだろう。

となる。


歴史の変遷的に考えると、
「未来が解らなくて、地球外からの侵略に対する監視と防衛ができない地球人が、悪魔帝国の存続(持続)を許す」
というような意味になる。


解りやすく言うと、
「地球人が全体として、未来が解らなくて、地球外からの侵略に対する監視と防衛がおろそかだった場合には、悪魔軍団の侵略を許して、地球の覇権を盗まれてしまう。(悪魔帝国が出現してしまう)
というような意味だと解釈できる。


「ラヴェンナとピサとヴェローナ」というよに3都市(の象徴的意味)をただ同等に並列して解釈していくよりも、より深く鮮明な解釈ができる。
これこそがノストラダムスが真に意図したことだろう。

 

前回は原典の文の構造をよく見なかったので「浅い表面的な解釈」しかできなかったのである。
原典の文の構造に気が付いて解釈し直したことにより、解釈もより深まり進化してノストラダムスの意図に近づけた、と思う。

 


さて、昨日の予告編の続きだが、携挙の予定期間について早く知りたがっている人がいるようなので、更にヒントを出そう。


ノストラダムスでは「大飢饉は9か月続く」とあった。
ところが、ヨハネの黙示録では、
9:5彼らは、人間を殺すことはしないで、五か月のあいだ苦しめることだけが許された。
と書かれてある。
「あれっつ、どっちなの?」
と思う。


「ラストの預言を優先する」という法則からはノストラダムスを優先すべきだが。
だが、黙示録の「5か月間」を捨てるのも・・・・
ここで、黙示録は「餓死者が出始めてから5か月間」と考えればよいのではないだろうか?
と思いついた。


艱難が始まってから(疫病発生から)餓死者が出るまでは数か月かかるだろう。
本当に苦しいのは餓死者が出始めてからだ。
艱難のピークは冬だから12月から。
餓死者が出始めるのも12月からかな。
12月から5か月後は翌年の4月だから辻褄があって来る。


備蓄もあるだろうから、1か月や2か月くらいでは餓死者続出までにはいかないだろう。
9月携挙だと10月疫病発生。
うーん、2か月で餓死者続出までいくだろうか?
ちょっと短い、というか遅いように思われる。


2018年4月の9か月前といえば、7月になる。

そうすると、7月携挙、8月艱難開始説が最も妥当で有力となる。


となると、携挙までの残り時間は5か月ちょっと・・・かな。
意外と残り少ないなあ。
「まだまだ来ないだろう」と油断していてサインが来たらやはり慌てるだろ。
そう覚悟しておいた方がいいような気がする。