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GTRを整備しまくる日記

BNR32・BCNR33・BNR34の整備を中心とした
日記です。

前回、ミッションが外れたのでようやく本題のクラッチ交換に入ります。

まずは取り外しです
今回は社外のクラッチが組んでありますが、ノーマルでも同じ作業です。

クラッチのカバーを外すのですが、取り付けボルトを外す際にクランクシャフトごと回ってしまうので、固定する必要があります。

※私はAT用のドライブプレートギアを切って、ナットを溶接した物を使っています。
写真のフライホイール右側に付いている物です。
締め付けの際は逆側に取り付けします。

クラッチカバーはクラッチディスクを押し付けるスプリングですので、ボルトは均等に緩めていかないと負荷が大きくなるので全周均等に緩めます。

カバーが外れると、内部のディスクも一緒に外れます。



次にフライホイールを外します。
(フライホイール交換の無い場合は必要ないですね)



これでクラッチは外れました。



そのまま組み付けに入りたい所ですが、先に色々する事があります。

まずはミッションです
ミッションのベルハウジング内にはクラッチディスクのカスが多量に残っているので
それを綺麗にしてあげます。

 


グリスの残りがある部分はきれいにふき取ります。

その後、ベアリングとレリーズレバーの組み込み


稼動部にはグリスを塗布
ミッション側フロントカバーのベアリングが刺さる部分とメンドラにもグリス塗布します。
(あまり塗りすぎるとクラッチが滑る原因にもなるので程ほどで)

組み付け写真です



ミッション降ろす際、先に取り外したR形状のピンとワッシャーはこのように付いています。
このピン・ワッシャーを取り外した後に、レリーズレバーの軸ピンを下に押せば外れる仕組みです。

ミッション側の準備は終了。

次にパイロットブッシュを交換します。



ここの交換は、別に記事を上げます。


ようやくクラッチの組み付けですが、長くなったので今日はここまでです。


前回の続きです。

書き忘れてしまっていましたが、
クラッチオペレーティングシリンダーも外します。
こちらもETSアクチュエータと同じく、ホースが付いているので車両側に残ります、
作業の邪魔にならない場所に移動させてください。


ミッションメンバーが外れたらミッションジャッキを掛けます。


ミッションを傾ける前にミッションとエンジンを止めている下側4本のボルトを外しておきます。



その後、ミッションジャッキを降ろしミッションを傾けます。

まずはスターターモーターをミッションから切り離します
ボルト2本で止まっているのですが、上側のボルトは見えないので手探りで外します。


こんな工具があると便利ですよ。



次にミッションについているハーネスコネクターを外します、全部で3箇所です。
・ニュートラルスイッチ
・リバーススイッチ
・車速センサー
※32の場合は車速センサーはワイヤーケーブルなので、ワイヤーを外します。

  

外したハーネスも邪魔にならない所に移動しておきます。


次はミッション取り付けボルト上側2本を外します。
頭が稼動するタイプのソケットとエクステンションを組み合わせると、作業しやすいです。



次の作業は、プル式のクラッチを使っている場合だけ発生する作業です。
ノーマルの場合もプルなので、この作業が必要になります。

ミッションを外す前にクラッチレリーズベアリングとレリーズレバーをバラしておかないと
ベアリングかクラッチカバーがぶっ壊れるまでミッションが抜けません。
※知らないで作業を進めると大変な事になる可能性があります。

人によって外し方が違うのですが、私はフック状の工具を使ってレリーズレバーを内部でバラしてしまいます。


下に映っているピンとワッシャーをレバーの穴から上手い事外して内部ピンを抜き取ります。
言葉で説明するのが難しいのですが、実際物を見れば解るとは思います。
※組み付けの時に写真撮りますので、見てください。

ここまで来るともう少しです。

ミッション左右に付いている取り付けボルトを2本外すとミッションが抜ける状態になります。
この時、ミッションジャッキを調整してエンジンとミッションの角度をきちんと合わせると綺麗に抜けてきます。
※エンジンから見てミッションが直線上にあるようにすれば、負荷が掛からず真っ直ぐ抜けると言う事ですね。

抜けにくい場合はマイナスドライバーなどで軽くこじってあげると良いです。

このまま真っ直ぐ抜けると良いのですが、フロアー形状の関係で引っ掛かってしまいます。
なので3cmくらい抜けたら、ミッションを回します。

方向はエンジン側から見て左に45度位傾ける(回す)感じです。

エンジンの角度、エンジンとミッションの位置関係、ミッションを回す角度
この3点が綺麗に決まるとミッションはすんなり降ります。



事前に内部でレリーズレバーをバラしていたので、クラッチにはベアリングが付いた状態です。



今回はここまで。

クラッチは消耗品なので、皆様交換する事があるかと思います。
各メーカーより色々な種類が出ていますので、作業店とよくよく相談して自分の使い方、車両に合ったクラッチを選択してください。

車両はBCNR33です

まずはシフトを外します、
スナップリングプライヤーがあると楽に外せますね。

 



次にボンネットを開けて、サージタンク前とインタークーラー入り口に向かうパイピングのクランプを緩めます。
ミッションを外す際にエンジンが出来るだけ傾いていた方が外しやすいです。
強化マウントが付いている車両は全然エンジンが傾かないので、ここを緩めないと苦労する事になります。
この車両もそうでしたが、ミッション前側の下回りパネルに傷が付く原因ですね。



作業を進めます

今後は下からの作業になります。


まずはフロントパイプ・フロア補強バを取り外します。

   

次にトランスファ後ろ側に付いているETSアクチュエーターを外すのですが、
内圧が残っているのでそのまま取り外すと内部ピストンが飛び出てしまい、事件になるのでブリーダーを緩めて圧を抜きます。



その後、アクチュエーターを取り外します。
(アクチュエーター後ろ側ホースは外さないので、車体についたままの状態です、トランスファから外した後は作業の邪魔にならない所に逃がします)
※トランスファオイルが抜けますので、オイル受けをセットしてください。



※アクチュエーターを外した後オイルが垂れるのが嫌なので、蓋をしておくと良いです。


前後のプロペラシャフトを外します。
(リヤ側はトランスファから切り離すだけ、フロント側は取り外しです)

この時、元々着いている場所をマーキングしておきます。
(位置がズレると車体振動の原因になる可能性があります)




次はミッションのメンバーを外します。
(下から支えをして外さないと危険です)

※ミッションマウントはミッションジャッキを掛ける際に丁度良いので残します。


長くなったので、今日はここまでです。