日記風妄想小説 第3章
6月19日
昨日はあんな事があったせいか一睡も出来ず、俺は目の下に大きなクマをつくっていた。
妹も同じなのか、昼間はほとんど会話をする事がなかった。たまに目が合うと、お互い何も言えない状態になってしまった。
だがそんな状態が辛かったのか、妹は俺の部屋へ来た。
俺は妹の顔を見ないように、冷静に聞いた。
『ど、どうした?な、なんか用か?』
俺は異様に緊張していた。動揺を隠す事が出来ず、変な汗が次から次へと湧いてくる。
『・・・私・・・昨日言った事・・・本気だから・・・・・・お兄ちゃんは?お兄ちゃんの気持ち・・・私聞いてないよ・・・迷惑?・・・迷惑なら言って!』
迷惑な訳ない!俺も妹・・・法子の事・・大切な存在で大好きだと分かっていたが・・・・
『・・おまえ分かってんのか?俺達は兄妹なんだぞ!お』
俺が言い終わる前に妹は言い返してくる。
『だって好きなんだもん!好きになっちゃったんだもん!』とまた俺に抱きついてくる妹。
こんな事をされて理性を保てる程俺は強くない!けど兄妹という壁が俺を抑えていた。
『だめだよ!法子!俺もおまえの事大切に想ってるけど・・・・』
妹はそれでも俺を抱き締めた手を離そうとしない・・・それどころか、よりキツくし始めていた。 しかも妹は泣き始めてしまった。
『・・・好きなんだもん!・・好きなんだもん!・・・』
妹は泣き続けていた。そんな様子を見て俺は決心した。妹を愛していこうと! いけない事かもしれないが、お互い愛しているという事は事実であり真実だから・・・俺は色々な覚悟を決めた!
『俺なんかでいいのか?!』
と俺は妹に言って、思い切り抱き締めた。
妹はびっくりしたのか一瞬驚いた顔を見せたが、すぐに笑顔を見せた。
『お兄ちゃんじゃなきゃ・・・嫌!』
そう言うと、俺の胸に顔をうずめてくる妹。
『色々な障害が出てくると思うけど・・・覚悟は出来てるか?』
俺は真剣に妹の目を見て聞いた。
『うん!!私、お兄ちゃんとなら何処へでも行ける!誰に何言われても平気!!お兄ちゃんがいつも一緒にいてくれるなら・・・・・お兄ちゃん!』
妹はそう言うと、目を瞑り唇をとがらせた。俺はそっとその唇に自分の唇を重ねた。
俺は今日、妹を誰よりも幸せにしようと心に決めた!
日記風妄想小説 第2章
6月15日
朝起きると、妹は昨日までの風邪が嘘のように元に戻っていた。
『お兄ちゃん(^O^)/おはよう!ありがとねっ!もう大丈夫だから!』
と満面の笑みで言う。
『本当か?また倒れたりしないか』
と言う俺。
『大丈夫!大丈夫!・・・・そうだ!なんかお礼しないとね・・・ あっ・・・(笑)デートしてあげようか?』妹は冗談のつもりで言ったのかもしれないが、俺は不覚にも「ドキッ!」としてしまった。だが『はっ?』と呆れたように振る舞う俺。
『冗談!冗談!(笑)本気にした!』
と無邪気に笑う妹。そんな妹を見て、俺は本当に安心した。いつもの妹に戻ってると心の底から安堵した。
6月16日
今日は弟の伸一が帰ってきた。なぜか俺はガッカリした。 なぜかはまだわからなかった。
6月17日
今日、弟が彼女を家に連れてきた。
どーも修学旅行中にだいぶ距離が縮まったらしく、高校を卒業後に一緒に住むという事まで決めているらしい。
我が弟ながら俺は感心した。
6月18日
弟は外泊をするようになり、晩ご飯も妹(法子)と二人で食べるようになっていった。
『ねぇ…お兄ちゃん・・伸一(弟)は?』
と俺に聞いてくる妹。
『さぁ…』
彼女の所だろうとわかっていたが、あまり恋愛関係の話をしてなかったので上手く答えられなかったが、妹は違っていた。
『彼女の所かな~?』
なんか新鮮な感じがしたが妹は構わす話を進めた。
『お兄ちゃんは?』俺は答えに困っていたが、俺が何かを言う前に、
『ねぇ!お兄ちゃんは!』
焦りながら俺は切れ気味に答えた。
『い、いないよ!』と言うと、嬉しそうな顔でハシャぐ妹。『お、おまえはどうなんだよ!』
と俺が逆に聞くと、急に真剣な顔になり、
『好きな人はいる』と言ってきた。
『へ~どんな奴なんだ?』
と聞くと、俺の目を見ながら小さな声で答えた。
『……お兄ちゃん。』
俺は良く聞き取れず、もう一度聞いた。『は?今…なんて?』
『…だから!……お兄ちゃん!お兄ちゃんが好きなの!』
と抱きついてくる妹に俺は何も出来ずにいた。
『お兄ちゃんは?お兄ちゃんは?…法子の事…嫌い?』
と上目使いで言ってくる妹。
今までわからなかった妹に対する感情がなんなのかが今ハッキリとわかった。
俺は妹を一人の女性として愛しているという事を……。
久々に日記風妄想小説
6月10日
今日から俺は、日記を始める事にした。でも何を書けば言いのか・・・一緒に住んでいる妹(法子)と弟(伸一)には、バレたくない!なんか恥ずかしいし、馬鹿にされそうだから。
6月11日
明日から、俺は一週間休みだ!しかも妹は短大生だからほとんど家にいないし、弟は今日から高校の修学旅行だ!
しばらく一人だ!と思ったら妹が風邪を引きやがった!滅多に風邪など引かない妹が今日に限って・・・俺はせっかくの連休を妹の看病で終わってしまうとガッカリしたが妹の前では、そんな自分の思いを抑えていた。
6月12日
今日も妹の看病をしていた。
だが妹の様子が変だった・・常に申し訳なさそうにしていた。『ごめんね』とか『せっかくの休みなのに風邪なんか引いちゃって』と朝から謝り続けていた。
『何言ってんだよ!たったひとりの妹なんだから当たり前だろ!』と俺は妹に言った。
妹は少し涙を浮かべながら顔を赤らめて『ありがとう』と言った。
6月13日
妹の様子が変だった原因がわかった!
たまたまこのブログを見てしまったらしい!俺は必死に謝ったが意味はなかった。
妹の熱はまだ下がらない。
6月14日
妹は申し訳ないと、まだ思っているようで強がって見せていた。
『も、もう大丈夫だから・・・ごめんね、お兄ちゃん・・・遊んで来て構わないよ』と妹は言ったが顔色は悪く、思い切り無理をしているのがわかった。
『馬鹿!おまえの事が心配で遊んでられねぇよ。』
『大丈夫!大丈夫だから!』と言いながらフラフラする妹。案の定倒れそうになる妹を俺は急いで後ろから支えた。 『ごめん・・お兄ちゃん・・・』
とよほど無理をしていたのか完全に体を俺に預けてきた。
『だから言っただろ無理すんなって!』と、妹を抱きかかえベッドに連れて行った。
この時から、俺の中で妹に対して何か変わってきていた。
純粋に本気で妹の体の事を心配してきていたのと同時に、別の妹に対する感情も芽生えてきていた。それが何かまだ正直わからない!