日記風妄想小説 第5章 前編
7月2日
俺はジーンズとTシャツ、妹は浴衣という格好で俺達は祭りに出掛けた。
途中近所のおばさんに、
『兄妹でお祭りかい?仲良いんだね(^-^)/』
て言われたが、妹は小さい声で呟いた。『・・・違うもん!兄妹じゃないもん!恋人同士だもん!恋人同士だよね?お兄ちゃん?』
?お兄ちゃんと聞いてるじゃないか!と思いつつ俺は妹に合わせた。
『そ、そうだな(笑)』
と。
祭りの会場に着くと、町内の祭りとはいえ思いのほか賑やかで人通りが多い事に気がついた。
これだけ人通りがあれば、同級生や友人にも気づかれないだろうと安心していたが、悪友(幼なじみ)の武山にすぐに気づかれて(見つかって)しまった。
武山『なんだよ晃一(俺)じゃねえか!久しぶりだな!・・・その子は?彼女か?』妹を見て俺に聞いてくる。
俺『違うよ・・・い、』
俺が言う前に妹が答えた。
妹『彼女です!』
俺『違う!違う!妹だよ!覚えてるだろ!法子だよ!』
武山は溜め息を吐きつつ答えた。
武山『いいよ隠すなよ!全くいいよな~おまえは!』
俺『だから!(もういいか別に)はぁ~そうだよ!彼女だよ!悪いか!』
俺は開き直った。
武山『うらやましいよ!俺は、汗水鼻水たらして働いてるってのによ!』
俺『俺は昼間の仕事で、もう汗水鼻水たらして働いてるんだよ!』
俺がそう言うと、妹は嬉しそうに笑った。
俺と武山が話している横で妹は武山の売っている物(ビーズを針金で繋げたブローチのような物)を、真剣に見ていた。
武山『どう?可愛いいでしょ?なかなかの職人芸でしょ?』
妹『可愛い(^-^)/すごい!名前になってるのね!』
武山『名前は・・法子さんだったね?・・・・作ってあげるよ(^-^)』
妹『え・・・でも・・』
と欲しそうな顔で俺の方を見てくる妹。こんなガラクタ欲しいのか?と思いつつ俺は買ってやる事にした。
妹『じゃあ・・あの・・お願いします。』
武山『よし!待ってな!すぐに作るからね。』
3分程で作ると、武山は妹にそのブローチのような物を渡した。
武山『おおまけにまけて500円でいいよ。』
こんなガラクタで金取るのかよ!と思いつつ、俺は渋々500円を武山に渡した。
続く
日記風妄想小説 第4章 後編
6月27日
妹(法子)はまた泣き出してしまった。
俺は妹の涙に弱い。『・・・わ、悪かったよ・・・もう泣くなよ!・・・あっ!そうだ!今度何処か連れていくよ!何処がいい?遊園地か?水族館か?』
そう俺が聞くと、妹は涙を拭いながら答えた。
『・・・お祭り・・・』
妹から意外な場所が出てきた。
人混みが嫌いな妹が最も人混みになるであろう場所を言ってきた。
『え?お、おまえ人混み嫌いだろ?・・・』
俺が聞くと妹は恥ずかしそうに答えた。『・・・今までは友達と行ってたの・・・・けど、周りを見るとカップルばっかりで・・・だから、今度は自分の大好きな人・・・・お兄ちゃんと行きたかったの・・・駄目?』
俺は正直複雑な気持ちだった。祭りに行けば、同級生や友人に会うかもしれないからだ。それに悪友(幼なじみ)の武山(男)が屋台のバイトをしているせいもあって、正直祭りにだけは行きたくなかった。だが断りきれず行く事になってしまった。
7月2日
妹と約束した祭り当日の日を迎えた。 祭りは夕方からだというのに、妹は朝から浴衣の準備を始めていた。
『お兄ちゃん♪どう?似合ってる?』 妹は以前着た事のある自分の浴衣ではなく、母の残してくれた浴衣を着ていた。思わず「ドキッ!」とした。普段あまり着ない浴衣を着ていたせいなのか、大人っぽくなり、俺は内心ドキドキしていた。が俺は興味の無い振りをした。
『ふ、ふ~ん・・・いいんじゃないか・・・・』
俺がそう言うと、妹は俺の気持ちを見透かしていた。
『(笑)少しは大人の女性っぽく見えるでしょ?』
と少し笑いながら俺に聞いてきた。
『・・少し・・ほんの少しな!・・・そ、そうだ・・・ちょっとコンビニ行ってくる・・』別に何か買いたいわけではない・・・ただ恥ずかしかったから、その場から逃げる為だけにコンビニへ俺は出かけた。
妹も察したのか、何も聞かずに笑いながら、
『(笑)行ってらっしゃーい、夕方までには帰ってきてね!』
俺は、悔しさや恥ずかしさで何も言い返せなかった。
日記風妄想小説 第4章 前編
6月26日
妹と付き合うという事になって一週間が経った。
妹は以前とは比べものにならないぐらい変わっていた。
家の中だけとはいえ常に俺にくっ付いてくる。
嫌ではないが・・・正直恥ずかしい・・・。 『今日の晩ご飯何する?(^-^)/お兄ちゃん♪』
と腕を絡ませて上目使いで聞いたり、 『私の事・・好き?』と聞いてくる。
『・・・す、好きだよ。』
と恥ずかしくなりながらも俺は答える。 『可愛い?(^-^)/』
俺はさらに恥ずかしくなりながらも答える。
『か、可愛いよ。法子が世界で一番可愛いいよ!・・・恥ずかしいから、そうゆう事聞くなよ!』 そう言っても妹は止める気配がない。 目が合うと、『私の事好き?』とか『可愛いい?』と聞いてくる。
そのたびに俺は、『好きだよ!』『可愛いいよ!』と答える。妹は毎回俺の答えを聞いて嬉しそうな笑顔を浮かべた。
6月27日
今日も朝から『好き?』『可愛いい?』と聞いてくる。さすがに面倒になり、少しきつめに叱ってしまった。
『法子!もういいだろ!勘弁してくれよ!毎日毎日!好きだよ!可愛いいよ!これでいいだろ!・・・あとそれから毎日作ってくれる弁当!もう作らなくていいから!・・・あと今日遅くなるから・・・ご飯先に食べてていいよ。じゃあ仕事行ってくるから!』
と言い小走りに家を出る俺。
だがすぐに言い過ぎたと後悔した。
早く仕事を終わらせて妹に謝ろうと思っていた。だがそんな時に限って仕事が長引いて家に帰り着いた時、すでに午後11時を回っていた。
妹はもう寝ているかもしれないと思い、音をたてないように慎重に玄関のドアを開けた。が妹は玄関に座って待っていた。
『・・た、ただいま・・・ちょっと仕事長引いちゃってさ・・・それから朝・・・』
俺が言い終わる前に妹は泣きながら言った、
『・・・もう帰って来ないかと思ってた・・・私・・・(泣)・・私・・・しつこくしてたから・・・・お兄ちゃんに嫌われた・・・と思ってた・・・』
俺はすぐに言い返した。
『馬鹿だな~(^-^)/仕事で遅くなっただけだって!』
妹は泣きながら言い返してきた、
『だって朝・・・あんなに怒ってたから・・・・』
俺は言い返す。
『朝はごめんな・・・言い過ぎた・・・ただ・・・やっぱり恥ずかしい・・・というか照れくさいと思って・・・』
続く