■全羅南道の康津郡でとても厚いおもてなしを受けたというお話!≧∇≦)〃♪ | 韓国・ソウルの中心で愛を叫ぶ!

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ポッドキャスト韓国語マガジン“サランヘヨ・ハングンマル”の編集長が、韓国と韓国文化の見つめ方を伝授します。

康津郡を案内してくださった金世鍾さんと彼の「13代上のお祖父さん」をお参りしました。

 

 

今年の夏休みの期間は、コロナ以降対面講義解禁以来の忙しさで韓国の全国を回って講義をしました。訪れたすべての地域でとても厚いおもてなしを受けましたが、その中でも最も思い出に残ったのが、全羅南道の南、康津郡という田舎に呼ばれた時でした!♪ヽ(´▽`)/

 

 

●「ぜひ我がお祖父さんのことも講義して」

 

康津郡は、私としては高麗青磁の陶窯址がある里という印象が強かったのですが、一般的には茶山・丁若鏞先生の流刑地として知られているようです。今回私を呼んでくださったのは「成均館儒道会康津支部」なわけですが、そこの役員を務める、私より1歳年下の金世鍾さんという方が、KTXの光州松汀駅まで迎えに来てくださって、まずは一番の名所として、その丁若鏞流刑地に案内してくださいました。

 

朝鮮末期18世紀に実学思想を集大成して韓国最大の実学者とされた人物ですが、マテオ・リッチが書いた『天主実義』を研究して、朝鮮に宣教師が訪れるより前にキリスト教の信仰を持ったグループの1人として、洗礼名は「ヨハネ」。その異教を信じた罪によって18年もの間、この康津郡で流刑者として暮らしながら、『牧民心書』をはじめとする500冊に及ぶ驚異の数の実学書籍を残しました。

 

次に、日本の植民地時代を代表する詩人として「北の素月(素月・金廷湜詩人)、南の永郎」といわれた永郎・金允植詩人の生家に連れて行ってくださり、さらには、金世鍾さんの「13代お祖父さん(父親を1代祖として13代上の先祖)」でもあるという金億秋将軍を祀る祠堂「錦江祠」を一緒にお参りしました。金億秋将軍は、秀吉の朝鮮出兵の際に有名な李舜臣将軍が鳴梁海戦に勝利するために大きな功を立てたという人物であり、「錦江祠」には李舜臣将軍も共に祀られていました。

 

実は次の日の講義で、ユネスコの世界記録遺産にも登録されている、この李舜臣将軍の『乱中日記』に関して私が話をするということを、予め送った講義資料によって金世鍾さんがご存知だったわけですが、「ぜひ我がお祖父さん(※韓国ではご先祖は皆『お祖父さん』)のことにも忘れずに触れてほしい」ということだったんですね。さすがのご先祖愛に感動しましたね。(*´ヮ`)/

 

 

●ふと口にした一言で発酵「ホンオ」三昧!

 

ということで、夜は「多康」という高級な韓定食店で、豪勢な韓定食コースをご馳走になり、宿泊も康津郡で一番よいホテルだという「THE ONE HOTEL」に部屋を準備してくださいました。

 

夕食のコースには何よりのご馳走として、「ホンオ(魟魚)」というエイの刺身の発酵させたものが登場したのですが、これがこの全羅南道地域の人々のソウルフードでもあることをよく知っている立場で、私が「ホンオ」が好物であるということを一言伝えると、なんと、みんながその「ホンオ」を私の皿に全部くださるという嬉しい悲鳴がありました。(^^;)

 

ご存知の方がいるかもしれませんが、発酵した「ホンオ」の刺身はものすごいアンモニア臭がするクセモノなのですが、これをサムギョプサルなどの豚肉と、熟成キムチと一緒にして海苔にまいて食べるという「三合(サマプ、洪濁三合)」という食べ方が最高に美味しいのでした。

 

もちろん、それで臭いがなくなるわけではないので、かなりの刺激的な強烈体験なのですが、私はこれまで何度も本場の羅州に講義に行った時に、ご馳走され慣れており、食べ慣れてはいるため、とても美味しくいただきました。さすがにもうお腹一杯になりましたが、「ホンオ」は体にとてもいいので、たぶん次の日の講義のエネルギーになっただろうと思います。

 

韓国ホテルがいつも感動なのは、たいていは部屋がとても広いことです。なぜか日本のホテルは狭い部屋が一般的なので、韓国のホテルに泊まるたびに感動します。とてもよく寝て、次の日の講義に準備万端で臨むことができました。感謝でしたね!ヾ(≧∇≦)〃♪

 

 

 

迎えに来てもらった光州松汀駅。

 

 

丁若鏞配流地に案内してくださいました。

 

 

丁若鏞先生が名づけて看板を掲げた住処「四宜齋」。その名の意味は、罪人として自らに課した4つの努力「清い考え、端正な身なり、言葉少なく、行動重く」を表しています。

 

 

丁若鏞先生とその「保授主人(監視者)」であり、唯一の話し相手だった「酒屋の老婆」像。

 

 

美しく立派な公園として復元されています。

 

 

そのまま文化施設なんですね。

 

 

ここでは丁若鏞先生に関する演劇公演が行われるそうです。見てみたい!

 

 

次に訪れた永郎・金允植詩人の生家。

 

 

ここがお部屋だったようです。肖像画がありました。

 

 

そして訪れたのが、金億秋将軍を祀る祠堂。銅像は右が金億秋、左が李舜臣です。

 

 

「錦江祠」といいます。

 

 

入口を入ると正面にはやはり李舜臣将軍の位牌。金億秋将軍の位牌はこの右にあります。

 

 

夜は康津郡で最も高級な料理店でおもてなしを受けました。ヾ(≧∇≦)〃♪

 

 

「多康」という高級な韓定食店。

 

 

一番奥の部屋に案内されました。

 

 

すごいご馳走です。

 

 

コースはカボチャのお粥から。

 

 

最近流行のフュージョン韓定食ですね。

 

 

チャプチェだとか餅米のご飯だとか。

 

 

美味しくいただきました。

 

 

これがホンオの刺身を豚肉と熟成キムチと一緒に食べる「三合」。

 

 

とっても美味しかったです。

 

 

最後はご飯と一緒に豪華なワタリガニのケジャンをいただきました。

 

 

宿泊は主催側で準備してくださった「THE ONE HOTEL」。

 

 

康津郡で一番新しくよいホテルだということでした。

 

 

広い部屋がとてもありがたいです。

 

 

お風呂も体を真っ直ぐ伸ばして入れる大きな浴槽でした。

 

 

最近のホテルはネットフリックスが観られますね。

 

 

朝食はふつうのホテルのような朝食ビュッフェですが。

 

 

朝からインスタントラーメンを作って食べられるコーナーがあって驚きました。(^^;)

 

 

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