韓国にはこういう「郷校」が各地にあり、今も孔子に侍りつつ地域の知性を育成しています。
先週の終わりにかけて梅雨の豪雨がやっと小康状態になったかと思ったのですが、昨日はまた大雨でした。これは雨の中、講義で行った瑞山郷校の写真です。スーツに合わない運動靴を履いていってよかったです。びしょびしょになりましたからね。(>_<)
講義をした会場は瑞山郷校の隣のカフェでしたが、たいへんな雨の中なのにたくさんの人が集まってくれて感動でしたね。夏はずっと成均館の儒教アカデミー講座でほぼ郷校巡りの日々なのですが、ここは郷校としては4番目となります。
韓国には、朝鮮時代以来、各地域共同体ごとに知識人を集めて、郷校や書堂で儒教を中心とした教育を行った、地域社会における集団知性育成の歴史があります。そのために長い歴史を通して地域ごとにまとめた教科書たちの木版である「儒教冊版」は、ユネスコの世界記録遺産にも登録されているのですが、全国718種の書籍の木版64,226枚がそれです。
そのような伝統に従って、主にこの夏休み期間に各地で行われる教養講座が「儒教アカデミー講座」であり、いちおう「儒教」とは名前がついていますが、私の日韓文化比較講座もあるように、各種文化・歴史・人文講座が行われます。
それら地域社会で、積極的に学ぼうとする人たちが、私のような、主にソウルなどから訪れる講師を温かく迎え、非常に熱心に学んでくれる姿に、日々感動と刺激を受けています。私の講義の前に主催がどこでもいうのは、「過去の歴史にこだわって日本を遠ざけえはいけない。私たちは日本をよく知らなければならない」ということです。
これがずっと来月の終わりまで続きますが、何より私自身にとってとても豊かな出会いがある楽しい日程なので、梅雨でも日照りでも何とか頑張って全国津々浦々これからも訪ねていきたいと思っています!♪ヽ(´▽`)/
雨の中、高速バスで向かいました。
会場に集まってくる地域の人々。
カフェです。
大雨の中を多くの人が集まってくれました。
ここは隣にある瑞山郷校。
1406年創建だそうです。
ある意味でこここそが韓国の底力だなあと思いますよね。(*´ヮ`)/
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