未来の気持ちはうれしいがやっぱり近くにいるわけにはいかない。

どうにかして、あの影を祓わなければならない、でもどうやって。

とりあえず、人に聞くしかない、学校中の人間に聞いて回った。そうするとある人物がこういう事について詳しいということが分かった。

2組の下澤とかいうやつだ、とりあえず話がしたい。特徴は男子にしては長い髪、いつも一人で独り言を言っている変な奴らしい。

下澤はすぐ見つかった、クラスで一人だけ違うオーラを放っていた。

「おい、下澤ちょっといいか?」

奴は不敵な笑みを浮かべながら歩み寄ってきた。
俺も昨日襲われた、慶も襲われたとするとやっぱり昨日の怪談が原因としか考えられない。


慶のことは心配だでも俺も消されるかもしれない、あの影によって。


もう暗闇を歩くことはできない、でも部活やどうしても暗闇を通らなければならない時だってある、どうすればいいんだ、授業中そればっかり考えていて全く頭に入らなかった。


昼休み未来が心配そうな顔で
「ねえ、慶って昨日のことが原因なのかな?」

「多分そうだと思う、俺も昨日変なのに襲われた、危険だからお前はもう俺にはかかわるな」


俺のそばに未来がいたら危険が及ぶかもしれない、もうかかわらないほうがいい、そう思った。


「嫌、俊のそばにいる、俊が消えたら・・」
そう言って、少しの涙をこぼしながら未来は去って行った。
そこにいたのは真っ黒な人間の形をした物体。それはまるで影。大きさも俺とそっくりだ。そんなことを考えていたら影は俺を押し倒し首を締め始めた。
 

 苦しい。右のこぶしで影を殴る。少しひるんだがほとんど効いてないらしい。そのすきに全力で逃げた。家まで全力で。なんとか家に着くことができた。あれはなんだったんだ、俺の無くなった影としか考えられないが。
 

 家について夕食をとる、風呂にも入って寝ようとしたとき、電気を消した瞬間部屋の隅にあの影が見えた。急いで電気をつける。そうすると影は消えた。光が苦手なのか、電気を消すとあの影が出てくるとなると、電気をつけたまま寝ることにする。
 暗闇でしか活動できないってことか、でも電気をつけたまま寝るのはきつい。
 

 翌日見事に寝不足になった。教室に行く、遅刻ギリギリに登校したがなんとか間に合った。まだ慶は来ていないらしい。登校時間が過ぎても慶は来なかった。そう思っていると担任の教師から驚きの言葉が出た。
 
 「ええ、みんなに報告がある、昨日の夜から藤本慶介くんが行方不明になっていると親御さんから連絡があった、なにか知っていることがあるものは後で俺のとこに来い、以上」
 クラスに衝撃が走る。昨日の夜から?ということは別れた後、まさか慶も奴に襲われたのか。
外灯の下に立っているから影ができないとおかしいのだが言われた通り影がない。慶のほうを見てみると
 「慶お前もないぞ・・・影」
 

 未来にはちゃんとある、二人の共通したことは学校の怪談を試したことだ。でもそんなことありえっこない、そんなことで影が無くなるなんて。
 「まさかさっきのが原因か?」
 

 深刻な顔で言う慶。信じがたいがそれ以外に理由が見当たらない。でも影がなくて困ることはないし、今のところなんの被害もない。俺は問題はないと思った。
 「別に影がないだけで、なにか起こったわけじゃないし、問題はないだろう、それより早く帰ろうぜ親たちが心配してるだろ」
 

 納得したらしく、影の話題はそこで終わった。そして慶と別れる、次に未来を家まで送る。心配しているらしい。
 「本当に大丈夫?」
 「あぁ、この通り何もないよ、じゃあなおやすみ」
 

 未来を送った後一人で家に帰る。さっきは強がったものの誰かにつけられている感じというか、視線を感じる。それがだんだん強くなってくる。俺は走った、これならついてこれないだろう。そう思った。でもすぐ後ろに気配を感じる。最悪殴ってでも逃げるしかない。勇気を出して振り向いた。
 そこにいたのは真っ黒な人間の形をした物体。それはま
「で入り込んで何するんだ?」
 「言ったろ俊、7不思議を確かめるんだよ」
 「7つも見るのか?」
 「いや7つ目の怪談、光と影を確かめに行く」
 「他の奴は全部知ってるんだったな」
 


 さっきから気になっていたんだが、袖が妙に引っ張られると思ったら、未来が俺の袖を引っ張っていた。
 「なんで引っ張ってんだよ」
 未来は答えない、怖いのだろう、だから家にいろって言ったのに。
 「ところで慶、その光と影ってどうやって確かめるんだ?」
 「44分にトイレの鏡に、鏡を映すんだ、その鏡には名前を書いておく、3人分の鏡は用意してき」
 「そうすると何が起こるんだ?」
 「しらない」
 「しらないじゃねえよ、お前が知らなかったら何が起こるかわかんないじゃんか」
 「方法は知ってんだから大丈夫」
 


 俺はあきれ顔になる。とりあえず早く終わらせて家に帰ろう。これ以上は付き合っていられない。
そしてトイレの前にやってくる。ちょうど44分だ。さっさと終わらせようと俺は自分の名前の書かれた鏡を鏡にうつした。特に何もなかった。怪談なんてこんなものだ。どうせ何も起りっこない。
 「なにも起こらないぞ慶」
 「なんだ、でも俺も一応やっとくか」
 

 そう言って慶は自分の名前の書かれた鏡を同じように鏡にうつした。
 「ほんとに何にもねえな」
 「そんなもんだろ」
 

 未来はまだ怖がっている。いい加減なれてもいいと思うんだが。
 「未来はどうする?」
 未来は首を振っている。付いてきただけでもほめてやるべきか。俺たちは何もなかったことを少し残

 念に思いながら帰ることにした。その帰り道の途中慶が信じられない一言を言った。
 「おい俊、お前影がないぞ」




というわけで新年初投稿で小説の続きを書かせていただきました^^
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします(^O^)/