「Perfume Locks」にて、フル初ぶっかけで聴いた、Perfumeの2月15日にリリースされる、日テレ系のドラマ、『東京タラレバ娘』の主題歌、『TOKYO GIRL』。
まず、最初にインパクトがあったのは、イントロ冒頭の、「トンッー、ト・トン、トットットットン!」なる付点リズム。
『STAR TRAIN』のアルバムバージョンが、ニューオリンズのセカンドファンクだったのを思い出しました。
ボクは音楽に造詣が深くないので、このリズムのもともとの出処がどこにあるのか、調べても全く見当がつかないのですが、このリズムも恐らく、どこかの民族音楽特有のものを採用しているのではと思っております。
だとしたら、ヤスタカさんの今の流行りは、これなんですね。
実に、ボク好みです(笑)。
でも、曲が盛り上がりのサビに行くと、ありきたりな4つ打ちに変わるんですよね。
この辺は、売上を図るべく、売れ線のJ-POPっぽくしようとしたのかも(笑)。
ただ、トータルで聴いた感じ、この解りやすく妥協したようなサビの、このメロディは、いい意味での『Perfume節』に聞こえたんですよ。
『Perfume節』ってのは、つまり、ベテランのアーティストのそれぞれの新曲のサビを聴いて、「あ、桑田さんっぽい!」「あ、ミスチルぽい!」「あ、B'zっぽい!」って、長年活動していれば、ともすればマンネリしそうな、サビのメロディやハーモニーも、そのアーティストの強い個性の前には、それは『味』として認識されるという、まさに「プラチナカード」みたいな特権なんです。
今回の新曲においては、この曲のサビのメロディがまさに、そのように感じました。
「Perfumeっぽい、展開だなあ」と。
それが果たして、一般層の皆さんに共有してもらえるかは分かりませんが、ファン歴9年目のボクがして、「いつかどこかで聴いたようなメロディ(もちろんいい意味で)」と思えるのですから、この曲は、まさしくPerfumeの楽曲のこれまでの美味しいところを、かいつまんで盛り込んだ、まさに『4分間のベスト盤』です。
Perfumeの楽曲をこれまで聴いていなかった方に対してこそ、中田ヤスタカとPerfumeのタッグの魅力を存分に味わえるこの曲を何度も聴いて欲しいですね。
最後に、一部でこれまで出ていた、「(中田ヤスタカが同時にプロデュースしている)きゃりーぱみゅぱみゅばかりに、キャッチーな曲を提供している」という、Perfumeファンからの不満についてですが、この『TOKYO GIRL』を良く聴けば、もう解るでしょう?
その答えは、「ボーカリストとしての実力の違い」ですよ。
「原宿でいやほい!」は、Perfumeならそれなりに歌いこなせるでしょう。
ただ、「TOKYO GIRL」のボーカルが、きゃりーぱみゅぱみゅなら、皆さん少しゾワゾワしますよね(笑)。
それで、察してください。
余談が増しましたが、いずれにしても、ここ数年のタイアップの新曲としては、『スパイス』以来の良作ですな。
ただし、オリコンの順位がどこまでなのかは、また別の話なのですが。