「Sweet Refrain」の振り付けはポップアートの最高峰なのだ! | Perfumeとグルメの日記

Perfumeとグルメの日記

Perfumeと食べ歩き(主にラーメン)が好きです。
この2つのテーマについてのエントリーが中心です。

昨日までの記事に、「Perfume FES!! 2014」の広島公演を2日間見てのレポを書きまして、Perfumeと9nine、あ~ちゃんとちゃあぽん姉妹の共演の感動をお伝えしましたが、実はボクが個人的にそれ以上に感動というか、目が釘付けになったのは、この対バンライブでフルで初披露となった、Perfumeの「Sweet Refrain」のダンスだったんです。



「おい、Perfumeのセットリストはネタバレ厳禁だったんじゃないのか!」とお怒りの皆さん、実は昨日の『Perfume Locks』の中で、この曲はセットリストに入っている事が判明しているので、ネタバレにはなりませんのであしからず(笑)



さて、話を本題に移しまして、Perfumeのライブでのダンスパフォーマンスについては、我々ファンのみならず、アイドルウォッチャーの中でも有名なのですが、



ボクが、個人的にPerfumeの曲の中で、最高のダンスパフォーマンスと思っていたのは『スパイス』だったのです。
シングルプロモーションで、テレビの地上波で見ている時には全くそんな事は感じなかったのですが、『JPNツアー』で実際に自分の肉眼でこの曲のダンスパフォーマンスを見て、その芸術性の高さに、鳥肌が立ち、度肝を抜かれたのを今でも鮮明に覚えています。
『JPNツアー』には15回以上参戦しましたが、その時々に座った自分の座席から見る様々な角度からの『スパイス』が一番の楽しみだったのです。



これまでのグループのダンスは、全員が同じタイミングで振り付けをキレ良くこなし、いかに全員のダンスがシンクロしているかを観客に魅せるのが「スキルの高さ」だと思っておりましたが、『スパイス』の振り付けで「カノン」という、数人が1つのステップを数拍ずつずらしながら踊るPerfumeを見て、ダンスの奥深さを思い知りました。



しかし、広島で初めて見た、フルバージョンの『Sweet Refrain』は、それらより遥か彼方をぶっ千切る位の強烈な完成さだったのです。
ボクはこの曲のフルでにダンスを2回見たのですが、上記の「カノン」とともに、3年前のシングル『ねぇ』での振り付けでの「アルゴリズム」の要素も加わってました。



それだけでもかなり複雑な振り付けにも関わらず、この曲では、解りにくい表現かもしれませんが、MIKIKO先生が、Perfumeを、「操り人形と生身の人間の間を行ったり来たり」させているのです。
そして、それを感じさせる振り付けが、実は新曲のプロモーションで出演したテレビ地上波ではカットされた、2コーラス目に凝縮されていたのが、また痛快でした。







テレビサイズでのパフォーマンスでは普通のpopソングの振り付けなのですが、ここに上がっている画像を見れば分かるように、3人が全く違う振りをすることで成立するというpopソングには極めて珍しい曲なのですが、小憎らしい事に、通常のテレビサイズでやる、「1コーラス+終わりサビ」の部分にはほとんどその複雑な所は出てこないのです。



正確に言うと、1コーラスが終わった後の間奏部分と2コーラス目だけに、極めて複雑で芸術的な振り付けが施されているのですよ。


それは、同じ動きで踊っている3人があるポイントに来ると、真ん中にいるメンバーを基準に、「対称的」なダンスをしたり、次のポイントでは、「非対称的」に動いたり、その直後に上の画像にあるように、合図と同時に両端のメンバーが片足で回る振り付けが入ったりと、まさに目まぐるしく、ダンスの様々な要素が入って来るから、一瞬も目が離せないのですよ。
そんな複雑な世界観をPerfumeが忠実に、こなしていたのがまた実に感動的でした。


もちろん、テレビサイズの所だけ見ても十分複雑な振り付けなのですが、ライブでフルバージョンを見ると、思わず見入ってしまいます。



そしてもう一つ、この曲をしっかりと見て欲しいと思う理由があって、この曲の紹介をするときに、あ~ちゃんが、



「年末にリリースしたけど、バタバタしていて忘れてた曲をやります」と紹介したんですね。



この感じの扱いですから、下手すると次のツアーからのセットリストから一切外れっぱなしになるような気がしてならないのです。
という事で、今回がこの曲を生で見られるラストチャンスになるのかも。



というわけで、とにかく運良く今回の対バンライブのチケットを手にした皆さんは、曲前に、あ~ちゃんから「手拍子をお願いします」といわれると思いますが、する振りをして、この、『Sweet Refrain』をしっかりガン見してください。
きっと、いいものを見たと満足するはずですから。