Perfumeの新曲、「Sweet Refrain」の、オリコン調べでの初動週の売上と順位が発表されました。
今回の新曲は、テレビ朝日系ドラマ「都市伝説の女」のエンディングテーマに起用されたタイアップ曲とはいえ、アルバム「LEVEL3」の発売に伴う、京セラドーム大阪、東京ドームのライブという、ビッグイベントの狭間でリリースされたシングルですから、当初から苦戦を予想しておりました。
実際に地元のＣＤショップを自分の足で回ってみても、「LEVEL3」の時と比べてもはっきりと展開が地味な印象を受けましたから、ここ数年での最低売上を更新するのだろうなあ、と思っておりましたが、やはりオリコン調べでの初動週の売上枚数は、その通りの結果となりました。
順位は３位でしたが、初動売上枚数は、2012年からずっと右肩下がりで、遂に６万枚を切り、５７７０２枚。
2012年の最初のシングルの、「Spring Of Life」が９万枚半ばでしたから、この２年で、約４０％のダウンです。
ここ近作の初動週のデイリーの数字の比較は以下の通り。
Dream ﾜﾝﾙｰﾑ 不自然 VOICE ねぇ レザビ スパイス Spring Spending 未来の Magic Sweet
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火 *34,400 *35,816 *39,382 *40,281 *44,293 *45,686 *37,542 *49,448 *47,357 *36,014 *37,815 *34,179
水 *15,246 *18,879 *16,680 *19,067 *17,240 *19,057 *16,412 *16,937 *14,598 *11,907 *11,677 **9,450
木 **6,061 **7,884 **7,065 **8,782 **7,303 **9,729 **8,727 **8,715 **7,258 **6,111 **5,510 **4,741
金 **4,574 **4,733 **4,702 **5,782 **4,768 **6,339 **4,545 **5,289 **5,053 ***,*** **3,989 --（４位）
土 **5,140 **4,897 **6,370 **4,547 **4,275 **5,392 **3,436 **4,788 **3,732 ***,*** **3,729 --（４位）
日 **4,741 **4,190 **4,765 **4,500 **3,337 **4,450 **2,523 **4,400 **3,179 **3,348 ***,4位 --2,510
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計 *70,161 *76,399 *78,964 *82,959 *81,216 *90,653 *73,185 *89,577 *81,177 *57,380 *62,720 *48,370
週 *70,873 *77,325 *80,871 *84,911 *85,164 *93,828 *75,688 *93,881 *84,607 *68,784 *66,094 *57,702
累 107,783 101,016 107,254 121,201 108,465 124,945 *92,289 116,014 104,641 *91,761 ***,*** *57,702
こうして、Perfume単体の数字だけを見ると、「あ、Perfumeって、もうオワコンじゃね？」なんて声も聞こえてきそうですが、そこは、売上の数字やら、チャートを構成するデータやらを冷静に分析するのが大好きで、ビルボードの年間チャートを自分で予想して作りあげたりしていた、昔からのチャートマニアであるボクにとっては、こんなのは十分に想定内なんですよね。
まあ、ここで詳しく話すには難しいので言及は避けますが、では、個人的にはオリコンよりも信頼の於ける、サウンドスキャンさんの今週のシングルチャートをご覧頂きましょう。
（こちらからどうぞ）
ご覧のように、オリコンでは３位で、首位の乃木坂４６、２位の東方神起に大きく数字で水を開けられていたPerfumeが、「Sweet Refrain」の初回盤の売上枚数で首位を獲得しているのですよ。
幾ら、販売形態ごと（シングル３種発売なら、それ毎）に分かれて集計されるとはいえ、オリコン調べでは、初動週の売上の数字だけなら、乃木坂さんはPerfumeの７倍。
東方神起さんは２倍あるのにも関わらず、サウンドスキャンさんのチャートではPerfumeを下回りました。
このサウンドスキャンさんのチャートは、あくまで各ＣＤショップのレジのＰＯＳシステムを通した数字の積み重ねで決まるものですから（通販でも同様）、ショップを通さずに事務所が直接に物販する、いわゆるファンクラブ限定シングルは、一切カウントされないのです。
上の、サウンドスキャンさんのチャートを見て、上で書いた方々の実際の売上枚数を見ると、オリコンの数字はそれほど信ぴょう性がないなあ・・・といつもボクは思うのですが、今回は特にそれを実感するチャートとなりました。
ここ数年のＣＤ市場の縮小の影響を受けて、Perfumeの数字は確かに落ちてはおりますが（もちろん自身の販売力の低下がある事は認めますが）、他のアーティストにおいては、「シングル売り上げ絶好調！」といっても、それは、ショップで普通に売り上げたわけではなくて、何らかの限定グッズや、握手券を付けたり、ファンクラブ会員のみが買えるＣＤのみを積み上げた数字なのではないでしょうかね。
とにかく、売上を上げないと自分のやりたい事もやれない訳ですから、特典を付ける事はあくまで肯定しますが、もう少しオリコンさんには、これらを考慮した数字を出していただきたいと思うのは、乱暴な意見なんですかね。