【大正義!】 ビルボードジャパン 信頼度で オリコンを驚愕! | Perfumeとグルメの日記

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昨日の記事で、Perfumeの新曲「Sweet Refrain」のランキングに関して、オリコンのチャートとサウンドスキャンのそれとにずいぶん乖離があると書きましたが、それに歩を合わせるかのように、チャートマニアのボクにとって、画期的なニュースが入って来ました。


それは、



「総合楽曲チャート、『Billboard Japan Hot100』がTwitterのツイート回数と、CDのLook Up回数を新たに加え、多様化する音楽マーケット動向を反映した国内唯一のチャートにリニューアル!!』



この見出しだけですと、なんのこっちゃわからん!という方がたくさんいらっしゃるでしょうから、順を追って説明いたしますと、まず、日本において、音楽チャートを発表しているのは、皆さんご存知の、「オリコン」と、Perfumeの新曲の初回盤を1位にランキングした「サウンドスキャン」がありますが、このどちらの会社もあくまで、CDパッケージの売上を集計して発表しているだけなんです。



これに対して、ビルボードジャパンは、全国の小売店POSシステムの実売数を元に総売上枚数を推定する「セールス」


全国32のAM/FMラジオ局の楽曲放送回数をモニタリングする「エアプレイ」


iTunes Japanからユーザーがダウンロードした楽曲配信回数を加える「デジタルセールス」



これらの各要素を総合的にポイント換算して、ヒットチャートとしてこれまで発表して参りました。
ビルボードの本国、アメリカもこれとほぼ同じ要素で、チャートを毎週発表しております。
オリコンやサウンドスキャンのような、CD売上だけでランキングを作る事の最大の欠点は、ファンだけが発売日にワァーっとショップに駆けつけたり、または握手券が付いた特典付きCDを買いあさって、瞬間風速的にチャート上位に入っても、一般ユーザーにはその楽曲が発売された事すら知られてない、そんな曲が上位にランキングしても、それを本当にそれをヒット曲と呼ぶのか?という疑問が生じる事なんですが、そこで、全国のラジオ局でのオンエア(オンエアされるという事はリクエストがあるという前提)されて、広く日本国内のユーザーの耳に馴染んだ曲をチャートに反映させて公正さを保とうというのが、このビルボードジャパンのチャートです。



そして、この度、本国アメリカのチャートになかった、新しいチャートを構成するデータを、このビルボードジャパンは取り入れたのです。
それは、各ユーザーが、その楽曲についてTwitterにおいて呟いた、「ツイート回数」と、グレースノート社の世界最大の楽曲データベースの盤情報の提供回数、つまり「Look Up回数」を加えた事により、『パッケージ・エアプレイ・デジタル・ツイート・ルックアップ』の5指標を合算する、世界でも初めてのハイブリッド・チャートに生まれ変わったのです。



ますます、何のこっちゃわからんでしょ?(笑)。



Twitterでの呟きは分かるとして、「Look Up回数」を説明しましょう。
これは、「グレースノート社の世界最大の楽曲データベースの盤情報の提供回数」を指しているのですが、これを簡単に説明いたしますと、今や皆さんはCDを聞くのに、それをパソコンに読み込ませて、パソコンから聞くという方が多いでしょう。
読み込ませた時に、アーティスト名や曲名やジャンルって、自動的に表示されるでしょ?
それがこの、「Look Up」なんですよ。
パソコンに読み込ませた回数、つまり、「Look Up回数」をチャートに反映させるという事は、
なんと、レンタル店から借りてきたCDや、なんと友達から借りたCDをパソコンに読み込ませたものも、ラジオ局のオンエアも合わせて、つまり「タダ聞き」した回数もこのビルボードジャパンのチャートに反映させるという、画期的な事が行われたのですよ。



これは、実店舗での売上を全く通さず、事務所が主導する、ファンクラブ限定版や、握手会での手売り枚数を、裏から申告するだけで上位にランキングされる事が可能な、今のオリコンのチャートの真っ向を行くものになるのではないでしょうか。
CDパッケージの売上低下が顕著であり、なおかつ、あらゆる方法でその曲の音源を手に入れられる方法が沢山ある今、世間にヒットしている曲をチャートとして表すなら、どのような方法であれ、ユーザーの耳に届いている物を反映させるのが筋だと思うのですよ。
今や、CDパッケージの売上よりも、ライブの観客動員数が、アーティストの実力と言われ始めているのですから。



ちなみに、この指標で作られた1回目のビルボードジャパンのシングルチャートが発表されておりまして、我がPerfumeの「Sweet Refrain」は、「Look Up回数」で1位を取った事や、各ラジオ局での「エアプレイ」の強さがあって、セールスで圧倒的なポイントを稼いだ、乃木坂46に次いで、2位にランクインいたしました。
「Look Up回数」と、「エアプレイ」が強いという事は、昨日の記事で書いたように、「ピークの初動時の売上から40%減」という内容がそれほどセンセーショナルではなくて、ちゃんとPerfumeの楽曲を、「タダで」聞いているユーザーはたくさんいるわけでして、この中の何割かが、ライブのチケットを買って観に来てくれるわけですから、事務所に入るお金は対して変わらないというわけなんです。



ここまで読んでいただければ、例え、直近のシングルの売上枚数が減少したとしても、ボクが冷静でいられた理由がお分かりになったでしょう。
もはや、CDの売上枚数は、そのアーティストの人気指標の全てでは無くなったのですから。
(もちろん、売れないより売れる方が良いに決まっておりますが)