「Spring Of Life 」の日本語訳とは? | Perfumeとグルメの日記

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Perfumeの4月11日に発売される新曲、「Spring Of Life」。
このタイトルの日本語訳はなかなか難しいですよね?
直訳すれば、昨日locksであ~ちゃんも言っていた、「人生の春」なんですが、これでは日本語としてちょいと意味が伝わらないです。



では、「Spring Of Life」をどう訳しましょうか。
英語を訳す時に一番大事なのは、日本語に直接訳すのではなく、英語のニュアンスでイメージする事なんです。
(これはボクの言葉ではなく、英語の先生の教えです)
つまり、英語をかっちりとした日本語の文章に訳すのではなく、なんとなくその言葉のイメージが頭に描けたらそれだけで日本語訳としては正解なんですよ。



では参ります。
まず最初に、「Spring」とはどんな意味の単語なんでしょう。
まず語源を紐解いた文献をご紹介します。


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"spring"には、「春」という意味と、「跳ねる」や「泉」という意味があります。

spring が「春」の意味になったのは16世紀のことで, それ以前の古英語では「春」は lencten と言いました。 これは lengthen 「長くなる」と同じ語源で「春」は「日が長くなるころ」と言う意味合いがあったのです。
この古い lencten という言葉は現在 Lent 「四旬節」というカトリック教の暦の言葉に残っています。


spring はもともと「急に動く,飛び出る,水が涌き出る」という意味の springon で 「水が涌き出る」から「泉の涌き出るところ=源泉」と意味が変化しました。 
かつては新年は4月から始まりましたから, 春は年の始まりでもありました。  
「源泉」は「物事の始まり」と連想されて, 「源泉=物事の始まり=1年の初め=春」というように意味が発展し spring が春の意味になったのです。 



「春」という意味の"spring"の語源は、「植物が芽を出す時期」というものです。イギリスや北欧では、冬はとても厳しいものなので、春に対するイメージも日本と異なると考えられます。
北欧のヴァイキングは、食物がとれなかったことで侵略したとも言われています。とても冬が厳しいことが想像できます。


そしてもう一つの「跳ねる」や「泉」という意味の"spring"の語源は、古い英語からで「急に動く」"to move quickly"というものです。


"spring"に「春」という意味と「跳ねる」や「泉」という意味があることを覚える時のポイントは、イメージです。春になると植物がにょきにょきと上にのびてきます。これと上に「跳ねる」イメージをつなげるといいでしょう。また「泉」も上に湧き出るものなので、上にのびるイメージでつなげればいいでしょう。


english-worldview氏による「英語の世界観」ブログより抜粋

(「えいご21」ぶらりボキャブラ散歩より抜粋)
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どうでしょう?
「Spring」の単語が単純に季節の「春」と訳すとニュアンスがしっくり来ないと思うようになりませんか?


上の赤字の部分に注目していただくと、「Spring」という単語のイメージは、「生命感を伴って活き活きと溢れ出す物、或いは時期」という風になります。


ではこれを、「Spring Of Life」という熟語の意味に置き換えてイメージしてみましょう。
「Life」はここでは人生ではなく、一生と訳します。




『(個人の)一生に於いて最も輝く時、或いは、旬の時が訪れる、まさにそのタイミング』




バネを精一杯縮めて、手を離した時に思い切りハジけるように跳ね上がるような、前途洋々とした感覚でしょうか。




これをもっと日本語のイメージに解りやすく近づけると、



恋愛に例えるなら、「モテ期」
草花に例えるなら、「咲き時」
相場に例えるなら。「買い(売り)時」
食物に例えるなら、「旬」


を迎えるそのタイミング、という所でしょうか。



つまり、海外デビューを果たした今の23歳のPerfumeそのものを表しているのが、「Spring Of Life」という表現だと思うのですがいかがでしょうか。