「心のスポーツ」の主人公はホントに肉食系女子なの!? | Perfumeとグルメの日記

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「JPN」の取材で色んな雑誌のインタビュー記事で、Perfumeが揃って、「心のスポーツ」の歌詞の一節『運動不足』の部分を捉えて、「肉食系女子の歌です」と説明していて、ボクもそう思って聞いていたんですが、なにげに曲を聴かずに歌詞カードだけをじっくり読み込むと、この主人公はむしろ逆のタイプの恋に不器用な女の子のような気がしてきたんです。




ではまず最初に、『恋は心のスポーツ』ってどういう意味なのか?を紐解いてみましょう。




恋とスポーツの共通点は、「相手」がいる事です。
恐らくそこに掛けて例えているのでしょう。
そして、恋もスポーツも体だけを使うのではなく、相手の「心」を読み、駆け引きを駆使して、最終的に自分の意の通りにさせる事が目的です。
つまりこの曲は、主人公が片思いの男の子を自分の物にしたいという恋心とそのプロセスを、スポーツに例えてる曲なんだという事が分かりました。




続いて歌詞の中身に入ります。
2節目の歌詞を見ましょう。




星が流れて 近くに落ちたなら

キミと二人で 今から拾いにゆこう

星がきらめいて 願いも叶うかな

街の明かりに 今日はじゃまされたくない




「願いも叶うかな」、「今日はじゃまされたくない」 というのはつまり、今日まで一度も願いが叶った事はないという意味になりますよね。
この主人公は、隣にいる大好きな彼(キミ)を自分の物にするのが、今の願いなんですから、ずっと邪魔が入って一度も願いが叶ってないという事は、何度か失敗している事が窺えますから、恋に対して相当不器用な女の子だと想像できるわけです。
恋に器用な女の子なら(男の子でも)、すでに最初のチャンスを物に出来ていたはずでしょ?




つまり、2節目の歌詞から考えて、現時点でこの主人公は「キミ」の心をまだ完全には捉えられていない事が分かりました。




そしてサビの、「ほっぺたにキス~」からの始まる歌詞ですが、




主人公は遂にキミのほっぺたにキスをするという勝負に出ました。
(告白も合わせてしたかもしれません)
「ドキドキドキが止まらない」のですから、相当思い切ったのでしょう。




そして、次の歌詞




恋はきっと 心のスポーツなんだよね

恋はきっと 心のスポーツなんだけど




この二行を並べると、最初の行が強気なのに対して、次の行で急に弱気になる主人公の心の変化が見てとれます。




『恋は心のスポーツなんだ!』と宣言して、大好きなキミのほっぺたにキスしたのに、止まらない胸の高まりに気づいてしまい後が続かなくなった主人公の女の子が急に心細くなった様を歌ったのが二行目の、『~なんだけど…』というわけです。




では、なぜ心細くなったのでしょう。





その理由が、『(私は)運動不足だから』です。
表現を変えれば、『(恋の)トレーニングが不足している』でもいいでしょう。






『他の女の子は、まるでスポーツで自由に体を動かすように恋を楽しんでいる。
でも自分がそれに達するようになるにはまだまだトレーニングが必要だ。』




という、中田ヤスタカお得意の相変わらずの「満たされな感」たっぷりの歌詞のように思ったのですが、いかがでしょう。