"spring"の語源 | 英語の世界観

英語の世界観

私達はことばを通して世界を見ている。そして使うことばによって、見えてくる世界が異なることがある。英語の世界観とはどのような世界であろうか。普段意識しないことばから、その世界観を探りたい。現在ときどきロンドン記事アップ中♪

今日は久々に語源を取りあげたいと思います。

"spring"です。

"spring"には、「春」という意味と、「跳ねる」や「泉」という意味があります。

辞書によっては、この二つを分けているものありますが、一緒にしているものもあります。

語源的には二つは違います。

まず「春」という意味の"spring"の語源は、「植物が芽を出す時期」というものです。イギリスや北欧では、冬はとても厳しいものなので、春に対するイメージも日本と異なると考えられます。

北欧のヴァイキングは、食物がとれなかったことで侵略したとも言われています。とても冬が厳しいことが想像できます。

そしてもう一つの「跳ねる」や「泉」という意味の"spring"の語源は、古い英語からで「急に動く」"to move quickly"というものです。


"spring"に「春」という意味と「跳ねる」や「泉」という意味があることを覚える時のポイントは、イメージです。春になると植物がにょきにょきと上にのびてきます。これと上に「跳ねる」イメージをつなげるといいでしょう。また「泉」も上に湧き出るものなので、上にのびるイメージでつなげればいいでしょう。

「春」と「跳ねる」や「泉」は語源が違いますが、上手くイメージをつなげて"spring"の意味を覚えることをお勧めします。