改めて『⊿』レビューその1 | Perfumeとグルメの日記

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Perfumeと食べ歩き(主にラーメン)が好きです。
この2つのテーマについてのエントリーが中心です。

Perfumeの最新アルバム『⊿』から今日は、 『I Still love U』
についてまとめてみます。


この曲は最初に聞いた時からボクも含めて一貫として、「ユーロ調歌謡曲」だと思ってる方がほとんどだと思います。
確かに表面上聞こえてくる音は90年代によく耳にしたそれです。


しかし、よくよく聞いてみると、この曲は羊の皮を被った狼なのです。


イントロの冒頭
「ドゥドゥドゥッ!ドゥドゥッドゥドゥドゥッ!」という激しいビートの後から流れてくるうねるようなベースラインを下で支えているのが、ファンクの16ビートなんですよ!
特に最初から18秒間の音は震えが来るほどかっこいいです。


ここをリピートするだけでご飯3杯おかわりできますよ!(笑)


ちなみにこのアルバムの他の曲は『Kiss and Music』を除いては全て四つ打ちビートですから、それだけでこの曲の異質さがわかります。


イントロが終わって3人のボーカルに入ってからも、そのファンクビートはいやらしい位に強弱にうねりながら裏打ちを繰り返し続けています。
確かに表面上に聞こえるのは、いわゆるユーロっぽいんですが、刻んでいる音の正体は明らかに黒っぽいビートなんですからね。


つまりこの曲は一見、ユーロ調でカラオケ向きなライトソングに見えて、実はファンク、ソウルのたっぷり詰まったブラックミュージックだったのですよ。


これに気づいてからこの曲の評価は一気に急上昇ですね。このアルバムで一番好きな曲になったかも(笑)
やはりアルバム『⊿』の新曲群はよくよく聞かないと評価の難しい作品のようですね


次回は『Kiss and Music』について書きます。