改めて『⊿』レビューその2 | Perfumeとグルメの日記

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Perfumeと食べ歩き(主にラーメン)が好きです。
この2つのテーマについてのエントリーが中心です。

昨日に続いてPerfumeの『⊿』から今日は、 『Kiss and Music』を取り上げます。


この曲もブラックテイストなのですが、そこではなく立体的なL-Rの使い方が面白かったので、ここを書きます。


ブラックテイストなビートのイントロが鳴り始めてすぐに、自分の左の耳の一番外側からクラップ音が、右側からは、機械音みたいなのがするのに気づきませんか?
あくまでヘッドホンの中心で音は流れているのですが、集中力を斜め後ろに分散させると明確に聞こえます。


さらにボーカル部分に入ると最初の四小節の間、真ん中で聞こえるメインボーカルの立ち位置から移動するように、右側から
「コインを投げて運で決めるの」
と歌うコーラスが入ります。


続く「勇気ないのね」で左側からブレスの混じったコーラスが加わり、まるで3人が真横に並んで歌ってるような声の演出が始まり、以後サビが終わるまでこれが続きます。


2コーラス目に入ると、もっとL-Rの使い方が顕著になり、まるで掛け合いをしてるかのようになります。


「あなたの隙は」
(メインボーカルに右のコーラス)


「わかりやすいけど」
(メインボーカルに左側のコーラス)


「わからないのは」
(メインボーカルに左右のコーラス)


「あの日の事ね」
(LRのコーラスのみ)


「コルクを開けて」
(メインボーカルのみ)


「酔いに揺られて、勇気ないのね」
(メインボーカルに左右のコーラス)


「踏み出せないの?ねぇ」
(メインボーカルのみ)




このように限られた音源を駆使して立体的にボーカルとコーラスを聞かせていくのは非常に緻密だなぁと思った次第です。