改めて『⊿』レビュー( 終) | Perfumeとグルメの日記

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『⊿』から最後に取り上げるのは『speed of sound』。


ツアーではメンバーの着替え中に流されていたインストゥルナンバーでしたが、個人的には1番ノレた曲だったなぁ…なんでだろう?というのが感想でした。


それで、このレビューを書くに当たって、この曲をもう一回じっくり聞いてみると、この曲の下地になってる独特のリズムを調べると、民族調のハウスである『Tribal House(トライバルハウス)』というジャンルの曲である事がわかりました。


そして、曲が始まってすぐの所で聞き覚えのある打楽器の音に気づきました。
それはキューバの民族楽器の「コンガ」です。


実際はヤスタカ氏は単にラテン的な音を取り入れたかっただけなのかもしれませんが、この楽器の音が入ることによって、より曲調が土着化して聞こえるという良い効果があったのかもしれませんね。


テクノやハウスと言えばアメリカ東部やヨーロッパの音なのに、このアルバムの新曲群にはファンク、ソウル、そしてラテン音楽系のエッセンスが隠されてたりと、アルバムを聞いた最初の反応に「?」や「!?」が多かったのは、曲調が自分の想定していた枠の外側にはみ出していて消化する事ができなかったから、単に飲み込めず吐き出しただけだったのではなかったのかなぁと今は思います。


『GAME』のように一回聞くだけで良さが解るものは少ないけど、じっくり聴き続けると、いちいち洗練されたいい音が詰まってるなぁというのが、『⊿』の評価です


ただしこれは新曲群のみの評価ですからね!
シングル曲たちとの繋がりにイマイチ整合性を感じないのが、このアルバムの欠点なんですよね(笑)