4月になりました。
2020年が明けたときには、こんな4月を迎えるとはまったく想定していませんでした。
きっと、私だけでなくみなさんもだと思いますが……
そんな中ですがあらためて、本年の新入社員のみなさん、新入学のみなさん、おめでとうございます。
まさにVUCAワールドですが、ともに逞しく、そして日々を大切に生きていきましょう。
ところで、今日はそういう話題ではなくてですね。
先日、友人と話をしている中で、「キャリアコンサルタントのあなたがそれを言うっていうのは、すごく意味があるね」と言われたことがあったので、シェアしたいと思います。
それは、「なんでもかんでも、仕事に結びつけなくていい」ってことです。
ちょっと伝わりにくいかな。
たとえばですね、強みってなんだ、っていう話はキャリア研修などの鉄則ですし、
コンサルティングでも「自分(の強み)を知りたい」という方は少なくないです。
そして、それは非常に有意義なことではあります。
が。
私がキャリアコンサルタントしているから、だとは思いますが、
「それって、どんな仕事に向いてますか?」
「どんな仕事に就けばいいですか?」
って聞かれたりするんですね。もちろん、次の仕事探し、という目的のコンサルティングなら別なのですが、そうでない場合でも、そしてコンサルティングではない単なる雑談の場合でも・・・・・
もう少し例を出すと、私の友人に、とっても才能豊かな人々がいるんですね。
たとえば絵を描いたり、縫物などの手仕事をしたり、料理だったり……
そういう面をみると、多くの方々が
「もったいない!それ、仕事にしたらいいのに(お金に変えたらいいのに)」
っておっしゃるそうで。
もちろん、その方々のお気持ちも想像はできます。
けれどね。
本意が伝わればと願いながら書いているのですが、
人生って、そんな小さなサイズのものではないんです。
なんでも仕事に求めなくていいし、なんでも仕事にしなくていいんです。
なぜかすぐに、「仕事に」もしくは「お金に」結びつけることが是だという無意識ってありませんでしょうか。
そして、そうならないと、「価値がない」っていうようなイメージがあったりしませんでしょうか。
もしくは、
人生の満足のすべてを、仕事に求めすぎ
ってところはないでしょうか。
自分の強みが直結した仕事に就くことが幸せだ、っていうような考え方です。
繰り返しますが、
人生って、そんな小さなサイズのものではないんです。
私が願っているのは、「ご自分を、そんな小さなサイズで見積もらないでください」ってことです。
新型コロナウイルスによる自粛が続く中、内省の時間を過ごしている方々も少なくないかもしれません。
といいますか、こういう危機の時には、前回のブログのように、自分の本当に大切にしたいこと、生きたい人生とはどんなものか、深く考える機会になりますよね。
そしてぜひ、そのチャンスにしていただきたいんです。
その時に、「仕事どうしよう・・・」のサイズではなくて、「どんな人生を生きよう・・・」というサイズで考えてほしいのです。
誤解されたくはないのですが、
私は仕事が大好きだし、自分の良さを社会に役立たせたいと考えている人間の一人です。
その上で、こう伝えたい。
仕事は人生の一部に過ぎないし、あなたの一部に過ぎません。
あなたの人生のサイズは、「仕事」だけにおさまるものではないのです。