「無い」にある、可能性。 | 渡辺清乃の「生きる」とは「表現すること」〜可能性のドアを開き続けよう~

渡辺清乃の「生きる」とは「表現すること」〜可能性のドアを開き続けよう~

キャリア理論・ポジティブ心理学・レジリエンス・マインドフルネスをベースに、「あたま・こころ・からだ」のすべてにアプローチ。人の可能性を最大限に開き、未来を創るアクションにつなげます。

やりたいことが「無い」。

自分の考えなど「無い」。

アイデアなど「無い」。

目標など「無い」。

 

 

無い、無い、無い。

 

そのことによる、焦りや空虚感。

その痛みを語ってくれる方々がいます。

 

 

自分は、ダメなんじゃないか、って。

 

 

こんなこと言いますと身も蓋もありませんが、そもそも「やりたいこと」も「考え」も「アイデア」も「目標」も、なきゃいけない、ってわけでもありませんので。

無いからってダメだってことも、ご自身を否定する必要も、それこそ「無い」んでございますよ。

 

 

とはいえ、そのことで焦りを感じる、つまりは「無い」のは「嫌だ」ってことだと思いますので。

(無くてもゴキゲンなら、善かろう、です。笑)

 

 

 

では、この「無い」っていうのは、本当に何にも無いのか??ということを問いたいのです。

 

 

 

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これは私の体験です。

 

かつて、雑誌の編集者をしておりました。まだ、会社勤めだった駆け出しのころの話です。

当時は、上司にあたるその会社の社長が記事の企画を立て、私はそれを形にする(制作する)のが仕事でした。

すでにある企画をもとにつくっていくことはできたものの、いざ「企画を立ててみなさい」と言われると、アイデアなどなーんにも浮かんできませんでした。
社長の下での修業時代は約2年。最後の頃、社長から
 
「君は企画を立てるタイプじゃないかもね」
 
と言われて、私も「そうだろうなあ」なんて思っていました。
 
その後、フリーランスの編集者・ライターとして独立しても、なかなか自分の言いたいこと(つまり編集者にとっては企画のアイデア)など出てこず。
定番企画や連載でフォーマットが決まっているものをつくる日々が続きました。
 
それからどれくらいでしょう・・・・・・・2年くらい、経った頃でしょうか。
 
 
突然。
私の中から尽きない泉のように、言いたいこと、関心事、伝えたいこと・・・・・・
企画のアイデアが、もう、本当に、堰を切ったようにダーーーーーッとわいてきたのです。
当時、某編集部に外注スタッフとして常駐し、週刊誌の編集者をしていたのですが、とにかく企画をたくさん出して、記事をつくりまくりました。
つくった記事は、社内の記事コンテストで、何度も表彰していただきました。
その後、別の編集部からも「誰もやったことがないし、自分たちもどうすればいいかわからないので、清乃さんにお願いしたい」という依頼の仕方で仕事をいただくことが多くなりました。
どうも、「斬新な発想ができる人」のように、思っていただいたようなのです。
 
 
「君は企画を立てるタイプじゃないかもね」という言葉をもらい、自分でも「そうだろうなあ」と思っていた私とは、別人のようでした。
 
いえ、ホントに。何が起きたの?(笑)。
 
 
今、振り返るとするならば、アイデアなど無かった時代に私がひたすらやっていたことは、フィールドワーク。
つまり、現場でたくさん体験し、それを自分なりに消化することでした。
読者ターゲットとなる方々にたくさん会い、取材をし、話を聞いて、現場を見て、ブレーンさんたち(デザイナー・カメラマン・ライター・・・)と語り合う。
それをたくさんたくさん繰り返したのです。
 
そのことで、私の中に、「考える材料」が満ちていったのだと思います。
 
 
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「無い」にはきっと、質があります。
空っぽの無い、と、満ち満ちた「無い」が。
 
空っぽのときは、焦っても仕方ないのです。
ただひたすら日々、からだを使い、体験をし、それを経験に、血肉にすることです。
からだの内側がひとりでに語りだすまで、自分が自分にしてあげられるのは、たくさんの経験をさせてあげることです。
 
そう。
自分に、たくさんの経験をさせてあげるのです。
内側が、勝手に語りだすまで。
 

焦りは、おしゃべりです。
焦りの声と、内側から湧いてくる声も、質感が違います。
自分をクリアに。焦りに翻弄されないよう。

 
 
そうそう。
量子の世界でいう「真空」とは、「何も無い」のではなく、
「何かになる可能性のあるものでパンパンに満たされている、けれどもそれはまだ何でもない」という状態だそうですよ。
 
 
あなたの内側はきっと、しとしとと、何かで満たされ続けている。
それを信じて、毎日、目の前のことを楽しんで、味わって、生きましょう。
 
 
 
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