フリーエンジニアを辞めました -7ページ目

プログラミングでメシが食えるか!?

小俣 光之
プログラミングでメシが食えるか!?―成功するプログラマーの技術と仕事術

ジュンク堂で何気なくコンピュータ関連の書棚を見ていたら、梅干の表紙が目に飛び込んできました。


パラパラとめくって、どんなことが書いてるのかな~と見ると、プログラマとして働くための心構えを説いた本のようでした。


本書はどうやら若いサラリーマン・プログラマに向けて書いた本のようですが、目次を見ると私も興味を引く内容でした。


実際読んでみると、なかなか面白かったです。


本書の前半は技術的な話が中心です。プログラミングの生産性を高めるための、心構えやコツなどが紹介されています。著者はネットワーク・プログラムが得意なので、C言語の話題が中心になっています。


後半はキャリアパスの話が中心です。「仕事をもらえる秘訣はあるか」や「常駐は避けるべきか」など、フリープログラマが気になる話題が含まれています。


仕事をもらえる秘訣は、 得意分野をアピールすることと、口コミ・人脈です。そしてお客さんが困っている時こそ”チャンス”なので、チャンスを逃さないのが秘訣だそうです。


常駐は腕のある人が効率的に儲けるにはお勧めできないです。もちろん常駐は避けるべきです。常駐を避けるために、目に見える形で技術力をアピールすることが大切だそうです。


本書で一貫して主張されているのは、「とにかく得意分野をもつべき」という哲学です。


何でもできるというのは、「誰でもできる仕事しかできない」のと同義です。


得意分野を持てれば、その分野の経験やノウハウをたくさん積むことになります。しかも、特定の分野の経験を積むことで、共通関数やライブラリなどの資産も蓄積されます。


ノウハウや資産を周りの人達に公開したり、あるいはネットで公開することで、得意分野の仕事の依頼が来るようになるそうです。


確かに得意分野を持つことは大切ですよね。そして、得意分野を持っていることをアピールすることも同じぐらい大切ですよね。お月様

持ち株が上場廃止!?

私は毎朝ラジオを聴きながら出かける準備をしています。ラジオはFM802です。


今朝は厚い雲が垂れ込める暗鬱とした空模様でした。くもり

ラジオからニュースが流れてきました。兼松(東証一部上場の商社)の子会社が「循環取引」をしていると報じていました。取引額は年200億円だとも報じてました。


兼松のニュースになぜ私が反応したかというと、兼松の株を持っているからです。5,6年以上前に160円で1000株ほど購入しました。「循環取引」といえば東証二部を上場廃止になったIXIを連想させます。すわ、兼松も上場廃止か!?ガーンって感じです叫び


詳細な情報が全く不明だけど、兼松は前からあまり魅力がなくなったと思っていたので、これを機会に売り払うことにしました。出かける前に、ネットで売り注文をだしてから会社に行きました。


やや狼狽気味に売り注文を出したけれど、よく考えると子会社の取引やし、もしかすると兼松本体の経営にはあまり影響ないかもしれないなと思い始めました。


昼休みに携帯で証券会社のサイトを見ると、兼松の株価を見ると約10%も値下がりしています。ダウン

注文状況を見ると、なんと注文が失効しています。なんで失効したのかは分かりませんが、売り払うことに迷いがあったので、失効したのを機に、しばらく持ち続けて様子を見ることにしました。


家に帰ってから兼松のWEBサイトを見ると「本日の当社子会社石油取引に関する報道について」というプレスリリースが掲載されていました。ぱっと見、良く分かりにくい文章でしたが「会計上の処理に問題はないと考えております」という一文がありました。もしかしたら、売り注文が失効したのはむしろラッキーだったかも知れない。


ちなみに経済学の世界では、今回のように投資先が事故や事件を起こして株価が変動するリスクを「非システマチック・リスク」と呼びます。これに対して、市場全体の値動きにあわせて株価が変動するリスクを「システマチック・リスク」と呼びます。


投資先を集中することは、「非システマチック・リスク」を引き受けることを意味します。お月様


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金融広告を読め

吉本 佳生
金融広告を読め どれが当たりで、どれがハズレか

近頃はSEやプログラマは若者に人気の無い職業だそうです。コンピュータ相手のオタクっぽく、職場環境も劣悪で、しかも待遇が悪いというイメージがあるのでしょうか。理工系の学部の学生にも金融業界が人気だそうです。


そういう私は、商学部出身で金融の話が大好きです。金融関係の本を読むのも好きです。今回読んだ『金融広告を読め』は、金融商品の知識があまり無い人にお勧めの本です。


金融や経済の知識が無い人を想定しているので、説明がすごく丁寧です。そのため、新書のくせにやたらと分厚い本になっています。


本書の中には、「元本保証で高金利」のような目を引く金融商品の広告がいっぱい載っています。そして、それらが如何に顧客に不利であるかが詳細に解説されています。金融広告を通して経済や金融の知識が身に着くようになっています。


インフレのリスクが何のことか分からない人。投資信託の目標が絶対収益だと思っている人。ローリスク・ハイリターンの金融商品を探している人。これらに当てはまる人は、ぼったくり金融商品を掴まされないように、ぜひ本書をお勧めします。お月様

システム開発プロジェクトとその上位プロジェクト

今朝は雨上がりの爽やかな空気で気持ちが良かったです。晴れ


昨年10月から今のプロジェクトに参加して半年ちょっとが経ちました。これまで、システム開発プロジェクトばかり携わってきましたが今回はちょっと違います。たまたま、システム開発プロジェクトよりもさらに上流のプロジェクトに参加することになりました。


これまでは、システム開発のプロジェクトしか意識していませんでした。しかし今回の仕事に就いて、システム開発プロジェクトを取巻く同レベルのプロジェクトや、さらに大きなプロジェクトが存在することに気付きました。


業務改革など、組織が業務を変えようとする時にプロジェクトが立ち上がります。そのプロジェクトの中には幾つかのサブプロジェクトを作ります。例えば、以下のようなサブプロジェクトが作られるでしょう。

  ・問題点の認識

  ・解決策の策定

  ・新業務の設計

  ・新業務を支援するシステムの開発

システム開発プロジェクトは、幾つかあるサブプロジェクトの1つという位置づけなんですね。


ちゃんとサブプロジェクトで構成されているプロジェクトは、よくマネジメントされたプロジェクトですね。ちなみに、今現在、私がいるプロジェクトはこのようにタスクが整理・分割されていません。叫び


今回のように、システム開発プロジェクトよりも更に上位のプロジェクトを経験する機会に恵まれたことは、大変ラッキーだと思います。しかし、システム開発のように熱中できないことにも気付きました。


ああ、自分は「システム屋」なんだな、と認識しました。お月様


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投資信託の運用報告書の読み方

今日は春らしい穏やかな陽気です。晴れ


いい天気ですが、先日届いた投資信託の運用報告書を読んでました。投資に入れ込んでいて、20種類ぐらいの投資信託を持っています。今日読んだ運用報告書は「モルガン・スタンレー・グローバル・バリュー・エクイティ・オープン 」という、沢山持っている投資信託のうちのひとつです。


このファンドは、日本を含む世界各国の株式に投資するファンドです。MSCIワールド・インデックスをベンチマークとしています。この1年間の成績は+8.0%。3年間の成績は+8.1%でした。


このファンドを購入したのは、4~5年前のことです。野村ファンドネット証券という投資信託を専門に扱う証券会社で購入しました。そのときは販売手数料が1.05%でした。どのような理由か分かりませんが、野村ファンドネット証券は数年で営業を終了し、野村證券が営業を引継ぎました。野村證券が営業を引継いだら、販売手数料が3.15%になりました。


運用報告書で私が注目する箇所は1箇所だけです。ベンチマークとの比較です。継続的にベンチマークを上回っているかを見ます。


直近5期のファンドとベンチマークの騰落率が示されています(下表)。1期の期間は6ヶ月です。ファンドの成績がベンチマークを上回ったのは5期のうち2期です。ベンチマークとの乖離はあまり無いので、このファンドの成績はおおむね継続的にベンチマークを若干下回っているということが言えるでしょう。


このことから結論付けられるのは、「モルガン・スタンレー・グローバル・バリュー・エクイティ・オープン」はベンチマーク(MSCIワールド・インデックス)を上回ることを目標としてますが、継続的に目標未達であることです。

モルガン運用報告書18

エンタープライズ・アーキテクチャの基本と仕組み

NTTソフトウェアEAコンサルティングセンター
図解入門 よくわかる最新エンタープライズ・アーキテクチャの基本と仕組み

お客さんと話をしていて、時々お客さんが難しい言葉を使うことがあります。それが雑誌や書籍などで広く知られている言葉であれば、自分の不勉強を晒す事になります。ここで言うお客さんは、ユーザ企業のSEのことです。


今回のお客さんは、非常によく勉強されている方です。上流行程で使われる手法や概念をよく知っています。ソフトウェア・エンジニアリングの用語が会話の端々に登場します。


お客さんの知っていることは、対等に話ができるようになりたいものです。その上で、システム開発やプログラミングなどの実務は、お客さんよりもスキルや経験を積んでいる。それぐらいでないと、ただの「マンパワー」に見られかねません。


エンタプライズ・アーキテクチャ(EA)も、そんなお客さんが使った言葉の一つです。今回の案件では直接EAは関係ありませんが、それでも知っているのと知らないのとでは、お客さんの見る目が大違いです。


私が始めてEAという言葉を知ったのは、確か今から4,5年前のことです。日経コンピュータの特集記事で知りました。そのときは記事を読んでもEAがどんなものかさっぱり理解できませんでした。


今回、「エンタープライズ・アーキテクチャの基本と仕組み」を読んで、ようやくEAがどのようなものか理解できました。


この本の言葉を借りると、EAとは「組織全体のビジネス戦略や業務プロセスと情報システムを可視化し、全体最適の観点から、業務やシステムの改善を継続していくための設計・管理手法」です。EAが何か理解できましたか?私はこの説明を読んだだけでは、さっぱり理解できませんでした。ガーン


今の私なりのEAに対する理解はこうです。EAを理解するうえで重要なキーワードは「全体最適」です。組織内のシステム開発や運用が全体最適な状態にする。そのために、「業務」「データ」「アプリケーション」「テクノロジー」の4つの観点から「あるべき姿」を規定する。それがEAです。


ちなみに「全体最適」の反対は「部分最適」です。また、あるべき姿はEAの用語で「To-Be(トゥービー)」。現状は「As-Is(アズイズ)」と言います。ぜひ職場でこれらの言葉を使ってみてください。お客さんや同僚から、「できるやつ!」と一目置かれるかも知れません。お月様

職場はなぜ壊れるのか

荒井 千暁
職場はなぜ壊れるのか―産業医が見た人間関係の病理

産業医が書いた成果主義への警鐘です。


バブル崩壊以降、成果主義を導入する企業が増えています。それと共に、心の病気に罹る労働者も増えています。最悪の場合は過労が原因で自殺にいたります。


成果主義は短期間で目に見える成果を出すことが求められます。評価されるためには、半期で成果を出すことが求められます。2年も3年もかかる長期的な仕事をする社員がいなくなります。挑戦することよりも成果を出すことが求められるので、新規事業を立ち上げるような冒険をするよりも、無難に小さな成果を積み上げる方へインセンティブが働きます。


そしてチームワークではなく個人の成果が評価されます。苦労して習得したノウハウを同僚に教えようとするインセンティブもなくなります。同僚へのノウハウの横展開は成果として評価されません。成果主義の社会では、同僚も競争相手です。同僚にノウハウを教えることは、敵を利する行為に他なりません。


このような環境の中で、労働者は追い詰められ、心を病んで倒れてゆくことになると言うのです。日本の文化の中に、欧米型の評価体系を無理やり取り込もうとしたことから、様々な弊害を生み出していると著者は分析しています。


私はサラリーマン時代に、人事考課の不可思議さ、というかあほらしさを感じていました。自分で目標を設定して、自分で達成度を評価します。それで査定が全て決まるのかと言うと、どうもそうではなさそうでした。上司の裁量が影響を与えてるようでもあります。そもそも、上司も部下もあまり真剣に目標設定に取り組んでいませんでした。毎日の業務をこなすことに精一杯で、目標設定やその評価に余分な労力を使いたくないのが、みんなの感じるところでした。


いまフリーになって、サラリーマン時代とは違ってのびのびと仕事ができるようになったと感じています。目標設定や人事考課といった余計なことを考えずに、目の前の仕事に全力で取り組むことができるのです。


サラリーマン時代に、BPさんを評価したことがありました。そのときの評価基準は、与えた作業をきちんとこなしてくれるか、言い換えると、頼りになる存在かどうかでした。自分自身が評価される場合も、恐らく同じような基準で評価されていると思います。フリーとして生き残るために、目の前の仕事に全力で取り組みながら、頼りになる存在であると顧客にアピールするように心がけています。お月様

ソフトウェア資産管理

今回の案件では「ソフトウェア資産管理」について学ぶことが多いです。ソフトウェア資産管理とは、ソフトウェアの保有ライセンス数とインストール数を管理して、オーバーインストール状態にならないように管理するというもの。他にもWinnyなどややこしいソフトウェアを使ってないかをチェックするなど、セキュリティ面の要素もあります。


ライセンス数は購入窓口を一本化していれば把握できます。ソフトウェアのインストール数を把握のは至難の業です。ユーザが勝手にインストールする可能性がありますから。企業によっては、ライセンス費用をケチるため違法コピーをやらせるところもあるとか...


そんなソフトウェア資産管理を勉強している中で、幾つか「へ~」と思うことを知りました。


1つは、マイクロソフトの開発ツールは、何台にもインストールできることです。例えばVisual Studioの場合、利用者が同じなら何台にインストールしてもOKです。開発環境やテスト環境を複数持ちたいことは良くあるので、便利でお得な制度です。


もうひとつは、マイクロソフトのボリュームライセンスで購入した製品は、バージョンダウンすることができます。たとえば、Office 2007のボリュームライセンスを購入して、Office 2003をインストールすることができます。Accessなどでよくあることですが、取引先から提供されたファイルを開こうとすると、古いバージョンのOfficeでないと開けないことがあります。そのような場合に便利な制度です。ただし、バージョンダウンしてインストールした分もインストール数にカウントされるのでご注意下さい。


あくまでも個人的な印象ですが、SIerもソフトハウスもソフトウェア資産管理を真面目にやってるところはあまり無いように思います。ただ、いろいろと調べてみると、多くの企業で頑張って管理しようとしてることが分かってきました。もちろん、内部告発やソフトウェアベンダーの監査を恐れてのことですが。


※ ソフトウェアの使用条件はここに書いたことを鵜呑みにせず、ちゃんと使用許諾契約書を読みましょう!!


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偽装請負とソフト開発

昨年の暮れ辺りから偽装請負が問題になっています。私たち常駐型のSEもいささかの影響を受けるようになりました。


偽装請負とは主に製造業で採用されているアウトソーシングの形態のひとつです。契約上は請負の形をとりますが、実態は発注元の社員が請負業者の社員に対して、作業を直接指示するのが偽装請負です。


派遣社員を受け入れた場合、派遣法や労働基準法に従い様々な形で派遣社員を保護する責務が発生します。そのような責務を逃れるため、実質は派遣社員を受け入れているのに、請負という形をとるのが偽装請負です。


常駐型のSEの場合、派遣契約と請負契約のどちらもあります。私を含め、個人事業者として活動しているSEは、請負契約をしているはずです。


フリーであろうとサラリーマンであろうと、SEが客先に常駐した場合、勤務時間は顧客が規定しているし、作業内容も顧客が指示しますよね。実態としては、派遣と違わないはずです。


それで、どのような影響があったかというと、今の常駐先では「業務委託書」みたいな物で顧客から作業委託をされて、それに対して「業務請負報告書」みないな物を毎月、書くことになりました。


ポイントは、業務の委託は「会社」として受けていることです。私は個人で活動しているSEですが、何社か経由して客先に常駐しています。つまり顧客からみると、個人ではなく契約先企業の人間なのです。


今のところは、これ以上の対応を迫られることはなさそうです。ただ、世間の潮目次第では、今のような働き方が続けられなく可能性もありますね。


偽装請負に対して行政や世間の目が厳しくなると、私たちフリーエンジニアも派遣契約に切替えを迫られる可能性があります。そのときは、派遣事業者として法人化しようかな。お月様


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確定申告

先週土曜日(2/24)、確定申告を済ましてきました。営業代行でお世話になってる関西コンピュータ で、税理士に申告書をチェックしてもらい、税理士から提出して貰います。


関西コンピュータでは税理士と契約しており、組合員はその税理士から確定申告書の作成指導を受けることが出来るのです。作成指導といっても、基本的にはあらかじめ申告書を作っていくので、当日は税理士に申告書をチェックして貰うことが主な内容です。


税理士がするチェックなので、申告書に不備がないかといった形式的なものになります。「この支出は経費として認められるか否か」なんて、口が裂けても税理士はそんな事を言ってくれません。


私は客先常駐のSEなので、日常的なお金の出入りなんて、ほとんどありません。それでも『会計王』という経理ソフトを使って、帳簿をしっかりつけています。しかも私は商学部出身で日商簿記2も持っています。その上、国税庁のホームページにある確定申告書作成コーナーで申告書を作成しました。ヒューマンエラーの入る余地などありません。


結局、保険料の支払い証明書が揃っているか、転記ミスはないか等の形式チェックをしてもらい、30分もしないうちに終わりました。チェックのすんだ確定申告書は、税理士を通じて税務署に提出してくださるそうです。


私は確定申告書の作成を相談する必要は特にありません。なのでわざわざ関西コンピュータまで出向かなくても良さそうなものです。でも、税理士から税務署に提出してくれることを重視しています。


税理士を通して税務署に提出して貰うって事は、申告書に税理士の名前が入る事を意味します。噂によると、確定申告書に税理士の名前が入っているか否かで、税務調査の対象になる確率が変わるそうです。もちろん税理士の名前入りの方が、税務調査が入る確率は低くなります。


今回は、自慢を少々交えながら、確定申告ってどんなものかお伝えしました。


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