エンタープライズ・アーキテクチャの基本と仕組み | フリーエンジニアを辞めました

エンタープライズ・アーキテクチャの基本と仕組み

NTTソフトウェアEAコンサルティングセンター
図解入門 よくわかる最新エンタープライズ・アーキテクチャの基本と仕組み

お客さんと話をしていて、時々お客さんが難しい言葉を使うことがあります。それが雑誌や書籍などで広く知られている言葉であれば、自分の不勉強を晒す事になります。ここで言うお客さんは、ユーザ企業のSEのことです。


今回のお客さんは、非常によく勉強されている方です。上流行程で使われる手法や概念をよく知っています。ソフトウェア・エンジニアリングの用語が会話の端々に登場します。


お客さんの知っていることは、対等に話ができるようになりたいものです。その上で、システム開発やプログラミングなどの実務は、お客さんよりもスキルや経験を積んでいる。それぐらいでないと、ただの「マンパワー」に見られかねません。


エンタプライズ・アーキテクチャ(EA)も、そんなお客さんが使った言葉の一つです。今回の案件では直接EAは関係ありませんが、それでも知っているのと知らないのとでは、お客さんの見る目が大違いです。


私が始めてEAという言葉を知ったのは、確か今から4,5年前のことです。日経コンピュータの特集記事で知りました。そのときは記事を読んでもEAがどんなものかさっぱり理解できませんでした。


今回、「エンタープライズ・アーキテクチャの基本と仕組み」を読んで、ようやくEAがどのようなものか理解できました。


この本の言葉を借りると、EAとは「組織全体のビジネス戦略や業務プロセスと情報システムを可視化し、全体最適の観点から、業務やシステムの改善を継続していくための設計・管理手法」です。EAが何か理解できましたか?私はこの説明を読んだだけでは、さっぱり理解できませんでした。ガーン


今の私なりのEAに対する理解はこうです。EAを理解するうえで重要なキーワードは「全体最適」です。組織内のシステム開発や運用が全体最適な状態にする。そのために、「業務」「データ」「アプリケーション」「テクノロジー」の4つの観点から「あるべき姿」を規定する。それがEAです。


ちなみに「全体最適」の反対は「部分最適」です。また、あるべき姿はEAの用語で「To-Be(トゥービー)」。現状は「As-Is(アズイズ)」と言います。ぜひ職場でこれらの言葉を使ってみてください。お客さんや同僚から、「できるやつ!」と一目置かれるかも知れません。お月様